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ページの作成:「<!-- &tag(じょしらく,じょしらく各話);<br /> --> <div style="text-align:center">←二十六日目/試し秋二十八日目/元々犬→</div> =…」
<!-- &tag(じょしらく,じょしらく各話);<br /> -->
<div style="text-align:center">←[[二十六日目/試し秋]]|[[二十八日目/元々犬]]→</div>

==<span style="color: dodgerblue; background: ;" >二十七日目/台無屋 (だいなしや)</span>==
タイトルの元ネタにおいて落語では「屋」のつく演目はとても多いが、最も近いもので上方落語の『'''代書屋'''』だろうか。<br />
『代書屋』は昭和10年代に4代目桂米團治が副業として代書人(現在の行政書士のルーツ)を営んでいた経験を基にして創作し、以降人気演目となって東京にも伝わっている。<br />

公文書から手紙まで代筆を請ける代書屋のもとに、自身の履歴書作成を依頼する男が現れた。口述筆記で文書作成に取り組むが、男はプライベートのどうでもいいことばかり事細かに話すので文書がとめどなく支離滅裂な内容になってしまう。<br />
====作品情報====
2011年10月7日発売、[[別冊少年マガジン]]11月号に掲載。<br />

==<span style="color: #0000ff; background: ;" >P32</span>==
===扉絵===
着物がはだけた姿で物憂げに寝そべり、[[じょしらく第参巻|単行本参巻]]を持つ[[暗落亭苦来]]。<br />
今回は単行本第参巻発売記念カラー(雑誌掲載時のみ)。<br />

==<span style="color: #0000ff; background: ;" >P462(雑誌掲載時のみ)</span>==
[[じょしらく第参巻|単行本第参巻]]の案内。

==<span style="color: #0000ff; background: ;" >P33</span>==
===<span style="color: green; background: ;" >2コマ目</span>===
====[[蕪羅亭魔梨威|魔梨威]]「やっぱりさんまは めぐろにかぎる」====
古典落語『目黒の秋刀魚』より。<br />
オチを説明するのも無粋であるが、噺でいう江戸時代の目黒は、徳川家の鷹狩専用地<ref>この名残で、目黒区には「鷹番」という地名がある。</ref>で海岸地帯から遠い郊外地であるにも関わらず、魚と結び付けてしまっているという倒錯が噺のサゲ(落ち)として成立している所以である。<br />

[[さよなら絶望先生]]でも、[[112話『大導寺信輔の音声』#s3e4c88d|112話]]と[[244話『五位は五六年前から焼き芋と云ふ物に、異常な執着を持つてゐる』#y09ac2c7|244話]]でも『目黒のさんま』ネタが扱われている(落語の噺の内容に関しては、各話の解説も参照のこと)。
===<span style="color: green; background: ;" >4コマ目</span>===
====観客席====
画が小さいが、[[サザエさん|磯野家]]の面々のシルエットになっている。<br />
頭の形から右二番目:磯野波平、右四番目:フグ田サザエ、左端:磯野ワカメに見える。

==<span style="color: #0000ff; background: ;" >P34</span>==
===<span style="color: green; background: ;" >6~7コマ目</span>===
====[[暗落亭苦来|苦来]]の演目「寿限無」====
オチを説明するのも無粋であるが、「寿限無」とは読んで字の如し、「五劫の擦り切れ」とは仏教における悠久の時間単位「劫<ref>1劫が約40億~43億5千万年といわれる。</ref>」が五回繰り返して擦り切れるほどの永い時を意味し、「海砂利水魚」とは海の砂利や水、魚は取りきれないほどの豊穣を意味し、「水行末」「雲来末」「風来末」は水、雲、風の往来は果てしないことを意味する。<br />
噺においては勿論、この長い名前をかまずに一気に言うくだりがヤマ場であるが、これを言い終わった後に本来のオチがつく。また、名前に含まれるそれぞれの語句の意味を理解するか、ひとまとめのネタとして理解するかで反応にも変化が生じるものと推察される。こうした今昔の言語感覚の相違を鑑み、現代風に再構築したのが本作のキャラCDにある『[[じょしらく キャラ落語CD#kbfe081f|二次限無]]』といえる。<br />
この噺の他にも、長いフレーズを一気にしゃべり倒す『ん廻し(田楽食い)』や、噺の中で登場する講釈師が自前の講談を熱演する『桑名船(上方落語では『兵庫船』)など、演者の一気喋りがヤマ場として発揮される噺があるが、いずれもヤマ場のあとに別な形でオチがつく筋になっている。<br />

「寿限無」に関しては、[[六日目/こがね袋#x29f1a82|六日目]]でも触れられている。

==<span style="color: #0000ff; background: ;" >P35</span>==
===<span style="color: green; background: ;" >暗落亭苦来の全身絵</span>===
====貼り紙「人生、晴れ時々大荒れ」====
元は2011年の『鳥人間コンテスト』にて飛行中のトラブルを乗り越えて優勝した東北大学の中村拓磨操縦士の発言から。<br />
俺の人生は晴れ ときどき 大荒れ
いいね!いい人生だよ
今回は突然の[[手足口病]]発症で療養生活に入った[[久米田康治|久米田先生]]の近況を思わせる。

===<span style="color: green; background: ;" >4コマ目</span>===
====[[蕪羅亭魔梨威|魔梨威]]「もう そんな奴らは 死んでいいよ!」====
芸人としての力量を計るような趣旨ではないが(芸の質の優劣を客の質に転嫁するような物言いは当然の事ながら説得力がないので)、噺家の世界の隠語では客を「(お金の意から=)キン」と言い、これに転じてよく笑う客を「アマキン」、なかなか笑わない客を「セコキン」と言う。<br />
反応が悪いセコキンの場合だと演者の側もノリが悪くなりやすいが、過剰反応しやすいアマキンの場合でも演者が上手にペースをつかみきれず、芸の見せ方に悩んでしまうこともあり、必ずしも嬉しいばかりではないようである。

===<span style="color: green; background: ;" >5コマ目</span>===
====[[波浪浮亭木胡桃|木胡桃]]の後ろのポスター====

==<span style="color: #0000ff; background: ;" >P36</span>==
===<span style="color: green; background: ;" >5コマ目</span>===
====[[防波亭手寅|手寅]]「チャイコフスキーとか拍手のタイミング難しいし‥‥‥」====
交響曲第6番ロ短調「悲愴」が代表的。<br />
最終楽章となる第4楽章が消え入るように終わるため、指揮者がタクトを置いていないにも関わらず拍手が起こる場合が多い。さらに早い場合では、終結部の演奏中に発生してしまう場合もある。また、第4楽章と違って第3楽章が勇壮に終わるため、第3楽章終了時に拍手が起こる場合もある。<br />
チャイコフスキーの作品では他にも、交響曲第5番ホ短調の最終楽章(第4楽章)のクライマックス直前の非常に盛り上がった所に全休符があるため、ここで間違えて拍手を入れてしまう聴衆もいる。<br />

そのため、クラシックのコンサートに行く前は演奏される曲の予習をしておき、拍手のタイミングを覚えておくことが無難である。

<!-- 補足としてコメントアウトで注釈。 -->
<!-- 他の作曲家にも、消え入るように終わる曲や全休符で終わる曲があり、音が消えた余韻を楽しむ作品も少なくない。消え入るように終わる曲には、マーラーの交響曲第9番ニ長調やショスタコーヴィチの交響曲第4番ハ短調などがある。全休符で終わる作品はブルックナーの交響曲に多く見られ、ブルックナーの演奏会では演奏会前の注意事項の際に拍手のタイミングに関して言及されることもあるほど。 -->
<!-- また、終結部付近に全休符があって拍手のタイミングを間違えやすい作品も存在する。代表的なものとしてリヒャルト・シュトラウスの交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」が知られる。 -->
<!-- こうした作品で、拍手や「ブラボー」の歓声のタイミングが早いと顰蹙を買う場合がある。 -->

==<span style="color: #0000ff; background: ;" >P37</span>==
===<span style="color: green; background: ;" >2コマ目</span>===
====チケット「WILD TIGERS」====
[[阪神タイガース]]と、アニメ『TIGER & BUNNY』の主人公ヒーローのワイルドタイガーの捩り。

===<span style="color: green; background: ;" >3コマ目</span>===
====ユニフォーム「Drug Ons」====
[[中日ドラゴンズ]]と、上記の『TIGER & BUNNY』に登場するヒーローの一人のドラゴンキッドの捩りか?<br />
ロゴは明確に「Drug」と「On」に分かれ、かつ注射器まで描かれているのが見ようによっては危ない感じであるが、あくまで[[薬局]]チェーン店の球団と思いたいところ。
===<span style="color: green; background: ;" >6コマ目</span>===
====応援幕「ワイルドに吠えるぜ!」====
[[#pdf807d8|上記]]のワイルドタイガーの決め台詞。

===<span style="color: green; background: ;" >8コマ目</span>===
====ペンギンの置物====
アニメ『[[輪るピングドラム]]』に登場するペンギン。

===<span style="color: green; background: ;" >9コマ目</span>===
====[[暗落亭苦来|苦来]]「でも点は入らないわチャンスも少ない 中日の試合とかウエーブするタイミングが難しいよね」====
近年の[[中日ドラゴンズ]]の試合は投手戦が主体になっている傾向から。投手成績はトップクラスを誇る一方で打撃成績は2010年はチーム打率、平均得点とも12球団中11位、2011年10月現在のチーム打率は2割2分台で12球団中最下位、平均得点も昨年の3.74から2.9点台に下がっている。抑え投手の双璧である岩瀬仁紀、浅尾拓也は球界随一の実績を持つ花形選手でもあるが、ボクシングや格闘技の場合よろしく打ち合う見せ場も増えないと試合が盛り上がりにくいのも道理である。<br />
中日ではシーズン途中で優勝圏内の順位にも関わらず2011年度を最後に[[落合博満]]の監督契約更新をしない旨を公式発表したが、理由のひとつには観客動員数の減少があるという。<ref>前任監督の山田久志の在任中は約230万~240万人だった観客動員数は落合の監督就任後に徐々に減少し、2011年度は200万人を切る見通しになっている。</ref>

==<span style="color: #0000ff; background: ;" >P38</span>==
===<span style="color: green; background: ;" >コマ目</span>===

==<span style="color: #0000ff; background: ;" >P39</span>==
===<span style="color: green; background: ;" >2コマ目</span>===
====マガジン裏表紙「第四次落語戦*」====
虚淵玄の小説『Fate/Zero』Vol.1「第四次聖杯戦争秘話」(TYPE-MOON刊行版<ref>一般書籍ではないため流通は同人誌扱い。</ref>)の表紙イラストのパロディ。<br />
同P・7コマ目、P42・7~8コマ目、P43・1コマ目、P44・6~7コマ目も同様。<br />
イラストに対応しているキャラクターは以下のとおり。
{| class="wikitable"
|-
|~Fate/Zero
|~[[じょしらく]]
|-
|CENTER:セイバー
|CENTER:[[蕪羅亭魔梨威]]
|-
|CENTER:アイリスフィール・フォン・アインツベルン
|CENTER:[[暗落亭苦来]]
|-
|CENTER:久宇舞弥
|CENTER:[[防波亭手寅]]
|-
|CENTER:言峰綺礼
|CENTER:[[空琉美遊亭丸京]]
|-
|CENTER:ウェイバー・ベルベット
|CENTER:[[波浪浮亭木胡桃]]
|}
『Fate/Zero』は2011年上半期に[[講談社]]系列の星海社より文庫版が連続刊行された<ref>巻構成がTYPE-MOON刊行版より変更され、イラストも新規のものとなっている。</ref>。<br />

また、2010年10月よりアニメの放送が開始されている。<br />
久米田作品出演声優では、改蔵声優の[[石田彰]]が雨生龍之介役で出演している。<br />
'''追記''':2012年4月よりアニメ第2期が放送されており、絶望声優の[[高垣彩陽]]がシャーレイ役で出演している。<br />

なお、アニメ化以前に発売されたドラマCD版には、改蔵声優の徳本英一郎がアサシン役で出演している。

===<span style="color: green; background: ;" >3コマ目</span>===
====[[蕪羅亭魔梨威|魔梨威]]「は・・・・・・はかまが・・・ はかまがしましま!」====
[[糸色望]]の服装のこと。<br />
書生スタイルの望がはく袴は労働着としてのものであり、落語や講談では正装として袴をはくのが通例となっており、両者の趣は当然違う。本来の着物の位置づけでは正装の袴は縞柄が正式であり、略式である無地の袴のほうが書生スタイルらしいが、そうしたギャップが笑いのツボにはまったと考察するのは穿ちすぎだろうか。
==<span style="color: #0000ff; background: ;" >P40</span>==
===<span style="color: green; background: ;" >2コマ目</span>===
====[[空琉美遊亭丸京|丸京]]「ヒーローの変身途中に 攻撃するようなもの!!」====
変身ギミックとグッズにこだわりたい玩具メーカーの意向が強く絡むと生じてしまいやすいお約束にして禁忌。同義に「合体ロボの変形合体中の攻撃禁止」もある。『[[かってに改蔵]]』[[第243話『紳士な小生意気?』#vb9fac0f|第243話]]でもネタになっている。<br />
逆にこうした約束事にこだわっていないような場合、敵のいる場所では変身しない『スパイダーマン』『バットマン』『デアデビル』『月光仮面』『スーパージャイアンツ』や、敵の攻撃圏外まで一旦回避してから変身する『風雲ライオン丸』『快傑ズバット』、敵に攻撃させる隙を与えず迅速かつ簡潔に変身する『宇宙刑事シリーズ』『ハルク』『牙狼』、服を脱いだ以外は変身前と変わらない『スーパーマン』『ロボット刑事』、人間ではないので変身しない『特捜ロボ ジャンパーソン』『電人ザボーガー』『マグマ大使』など、それなりに多様性がある。

===<span style="color: green; background: ;" >4コマ目</span>===
====文机の上の日本人形====
『TIGER & BUNNY』のヒーローの一人であるブルーローズの髪飾りと髪型。


==<span style="color: #0000ff; background: ;" >P41</span>==
===<span style="color: green; background: ;" >1~3コマ目</span>===
====餅つきをする[[波浪浮亭木胡桃|木胡桃]]と[[蕪羅亭魔梨威|魔梨威]]====
作中と同様に、餅をつく合間に餅を湯で湿らせる動作でボケをかませる展開は『ドリフ大爆笑』のコントにもある。<br />
それにしてもキグちゃん、意外に力持ちです。

===<span style="color: green; background: ;" >7コマ目</span>===
====貼り紙「[[じょしらく第参巻|じょしらく3巻]]発売中」====
10月7日発売。よろしくお願いします。

==<span style="color: #0000ff; background: ;" >P42</span>==
===<span style="color: green; background: ;" >コマ目</span>===

==<span style="color: #0000ff; background: ;" >P43</span>==
===<span style="color: green; background: ;" >1コマ目</span>===
====貼り紙「コロニーデストロイヤー」====
「[[機動戦士ガンダムAGE]]」に登場する敵勢力「UE<ref>後の話においてその正体は、火星圏に作られた国家「ヴェイガン」であることが明らかとなる。</ref>」のMS型兵器「ガフラン」が使用する巨大兵器「コロニーデストロイヤー」のこと。<br />
コロニーに致命的なダメージを与える程の威力を持つ戦略兵器で、第一話終盤において、主人公たちが暮らすコロニーがこの兵器によって攻撃された。

==<span style="color: #0000ff; background: ;" >P44</span>==
===<span style="color: green; background: ;" >2コマ目</span>===
====文机の上の日本人形====
他の『TIGER & BUNNY』の背景ネタと併せて、[[#lde6ac5c|前述]]のブルーローズの正体であるカリーナ・ライルの髪型か。<br />

===<span style="color: green; background: ;" >欄外</span>===
====今月はいろいろありましたが、なんとか締め切りのタイミングに原稿は間に合いました(汗)====
[[久米田康治]]が[[手足口病]]発症のため、[[週刊少年マガジン]]では[[さよなら絶望先生]]が休載になるアクシデントが発生した。本作では無事掲載となったものの、時期的な理由なのか時事ネタは少なめ。

==<span style="color: #0000ff; background: ;" >P475 楽屋雀の巣 じょしらく通信 ファンページ(雑誌掲載時のみ)</span>==
こちらでも[[久米田康治|久米田先生]]の[[手足口病]]発症が伝えられている。

==義務?==
===<span style="color: purple; background: ;" >今話の[[覆面落語家]]</span>===
====P39の2コマ目====
マガジン表紙の中。

==かゆいところ==
====P39の1コマ目====
『[[かってに改蔵]]』、『[[さよなら絶望先生]]』でも登場した[[久米田康治|漫画家]]が初登場。<br />
[[かってに改蔵|改蔵]]の時は「近所の売れない漫画家」だったが、上の二作品がアニメになったりしたので、「'''売れない'''」がなくなっており、ちゃっかり昇格している。<br />

====P39の2コマ目====
マガジン表紙グラビアが信者のおばさんになっている。<br />
[[クメプロ#o594dcc6|幻のアシスタント・山下]]が久々に姿を見せている。

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