1話『さよなら絶望先生』

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1話『さよなら絶望先生』(さよならぜつぼうせんせい)[編集]

第1話が掲載された号が週刊少年マガジンの22・23合併号だったこともあり、2話同時掲載だった。
その2話が『帰ってきた絶望先生』であることから、『ドラえもん』コミックス第6巻掲載の「さようならドラえもん」が元ネタであると推測される。


作品情報[編集]

2005年4月27日発売、週刊少年マガジン22・23合併号に掲載。
連載時はP3~P5がカラー原稿。

ちなみにこの日はギリシアの哲学者・ソクラテスが獄中で自ら服毒死した命日であることから「哲学の日」になっている。

P3[編集]

1コマ目[編集]

「恋が始まるには、ほんの少しの希望があれば十分です。」スタンダール(1783―1842 仏)[編集]

スタンダールはフランスの小説家。本名アンリ・ベール。代表作に『赤と黒』『パルムの僧院』『恋愛論』などがある。

P4-5[編集]

あおり文[編集]

春は出会いの季節と申します。&Br;そう、出会い…って、出会…いっ!? え? ええええええ~~~!?[編集]

P6(単行本追加ページ)[編集]

扉絵[編集]

切り絵のようになっていて、枠組みの四隅に桜の絵が描いてある。
中央にセーラー服の風浦可符香。奥に首を吊っている糸色望
また、タイトルにはカルタのように一文字目に丸。

P7[編集]

P8[編集]

P9[編集]

6コマ目[編集]

張紙「桜折りマス G.W.」[編集]

アメリカ初代大統領、ジョージ・ワシントン
桜の枝を折ったことを正直に話したら、正直者として褒められたという逸話がある。
もっとも、この話自体がワシントンの死後に牧師が書いた印税目当ての作り話であるが。

P10[編集]

2コマ目[編集]

のぞき禁ず[編集]

よくある覗き穴。注意するよりも覗き穴をふさいだ方が早いんじゃぁ‥‥。

4コマ目[編集]

ガヴリエル[編集]

旧約・新約聖書にでてくる大天使。四大天使の一員。水の属性をもつ。聖母マリアへの『受胎告知』で有名。
四大天使中唯一女性として描かれることが多く、そのため他のメンバーとは若干立ち位置が異なる存在である。

P11[編集]

4コマ目[編集]

風浦可符香「これは自由人たちの宝箱です」
糸色望「(・・・・・・こいつ 赤毛のアンかよ)」
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「ホームレス(自由人)の宝箱」という意味だと推測される。ちなみに、くずかごにマガジンが捨ててある。
モンゴメリ著『赤毛のアン』。作中のアンは、日常のさまざまなものにファンタスティックな名前をつけまくる名人(例、近所の湖→輝く湖水、通学路→恋人たちの小道)。
可符香の本名は明かされていないのだが、日塔奈美の過去エピソードや、旧名簿に赤木とあったことから「赤木 杏」ではないかという説も。仮説の詳細は風浦可符香の項目を参照。

P12[編集]

3コマ目[編集]

張紙「童貞社員とよろめき夫人」[編集]

小森白監督の映画『童貞社員とよろめき夫人』。
ブラジャー会社に勤める主人公は女性が苦手なのに、会社のブラジャーを着けてコンテストに出場する女性を捜すことに。参照→http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD25610/
また、「よろめき」は不倫に身を焦がす人妻の姿を通して道徳と個人の思想を問うた三島由紀夫の小説『美徳のよろめき』が昭和32年(1957年)にベストセラーとなり、同年の流行語にもなった。

糸色望「そんなグラマー喜劇みたいな名前で」[編集]

グラマーは昭和32年頃の流行語となっている。
アメリカの女優マリリン・モンローの映画をはじめ、各種洋画や輸入テレビ番組の一般普及で西洋文化が浸透するようになって以来、当時の流行語にも次第に外来語の割合が増えるようになっていった。
ちなみにこの前後の年代に流行した他の外来語には「ドライ」「ウェット」「スポンサー」「パート」「ストレス」「デラックス」などがある。

4コマ目[編集]

糸色望命名権ネーミングライツといって球場や競技場に名前をつけるのにもお金がいるんです」[編集]

企業が施設にお金を払って名前を付けること。
施設等の管理者にとっては、命名権を販売することにより収入が得られるメリットがあり、命名権を購入する企業にとっては、スポーツ中継やニュースなどで命名した名称が露出する機会を得られ、宣伝効果が見込まれる。
しかし、昔ながらの名称に愛着を持っているファンからの否定意見もままある。また命名権を取得した企業の不祥事などの事由で名前の再変更を余儀なくされることもあるなどのデメリットもある。

ヤフーBBスタジアム[編集]

神戸市にある野球場。元「グリーンスタジアム神戸」、前「スカイマークスタジアム」、現「ほっともっとフィールド神戸」。
2003年4月から『[[実際には命名権を同社の子会社である「ヤフー株式会社」と「ソフトバンク』が命名権を取得。<ref]]BB」に売却している。</ref>2005年3月の契約満了をもって命名権は『スカイマーク』へ委譲。スカイマークも2010年度を以って撤退し、現在は持ち帰り弁当店「ほっともっと」などを経営する『プレナス』が命名権契約を結んでいる。
2004年までオリックス・ブルーウェーブの本拠地であり、現在はオリックス・バファローズが準本拠地として使用している。

味の素スタジアム[編集]

調布市にある多目的スタジアム・味の素スタジアムのこと。元「東京スタジアム」。Jリーグ・FC東京と東京ヴェルディがホームスタジアムとして使用している。
2003年3月から味の素が命名権を取得。日本初の公営施設への命名権取得として話題を集めた。

5コマ目[編集]

ライブドア[編集]

IT企業(掲載時)の『ライブドア』。2004年にプロ野球新規参入を目指していたが果たせず。

楽天[編集]

IT企業の『楽天』。プロ野球新規参入をライブドアと競い、2005年にプロ野球球団を設立。

マイクロソフト川[編集]

マイクロソフト』。言わずと知れた大企業。

ドコモ岳[編集]

NTTDocomo』。携帯電話等の無線通信サービスを提供する日本最大の通信事業者。販促用マスコットキャラクターの「ドコモダケ」とかけている。山の中腹あたりに電波塔の地図記号がある。

google山[編集]

Google』。ネット検索でおなじみのインターネット企業。

6コマ目[編集]

ヤフーBB山[編集]

ヤフーBB』。サイトの閲覧数世界一を誇るYahoo!Japanを運営するインターネット企業ソフトバンクが提供する、ADSL回線サービスとインターネットサービスプロバイダ(ISP)サービスのこと。
山びこが「ヤッ…フー」となっている。

P13[編集]

3コマ目[編集]

糸色望「絶望した!! 金ぎたない世の中に絶望した!!」[編集]

記念すべき本作初の「絶望した!」発言。
かってに改蔵 公式ファンブック かってに研究しやがれBOOK』によれば、2001年の夏場所で、ケガを乗り越え優勝した横綱・貴乃花に小泉首相が言った「感動した!」が元ネタであるという。
その時期上、名取羽美第238話で一度「絶望した!」と言っている。

P14[編集]

6コマ目[編集]

糸色望「富士の樹海は身長伸ばしスポットですか」[編集]

富士の青木ヶ原樹海。松本清張の小説により、自殺の名所として有名となった。 毎年一度、警察と自衛隊が一斉捜索を行うと、数体の自殺者が見つかるという。
ちなみに、樹海が雪で覆われている時期の自殺者は、枝が雪で覆われて見えなかったのか、遊歩道の上で首をつっていることが多々あるらしい。 鶴見済の著書『完全自殺マニュアル』でも富士の樹海は紹介されている。
なお、「富士の樹海は方位磁石が狂い、方角が分からなくなる」とよく言われるが、磁鉄鉱の影響によって利きが多少おかしくなるだけで、大きく狂うわけではない。GPSも自衛隊が使用しているような上物であれば普通に機能する。ただし、同じ型の樹木が多く立ち並んでおり非常に迷いやすく、足場も悪いので、うかつに入るとかなり危険。


縊死(いし)において伸びるのは頚骨周辺部のみであり、滞空時間に依るが成人男性で体長の+5%程度の伸長とされている。
余談となるが、夏目漱石の小説『吾輩は猫である』(1905年)では、首吊りに関する考察が長々と続き、・・・「まだ面白い事があります首を縊ると背が一寸ばかり延びるそうです。これはたしかに医者が計って見たのだから間違はありません」とある。
参考 青空文庫 吾輩は猫である

P15[編集]

7コマ目[編集]

加賀愛初登場?[編集]

後姿だが、髪型から判断すると加賀愛

P16[編集]

2コマ目[編集]

常月まとい初登場[編集]

P17[編集]

4コマ目[編集]

糸色望「字画がサイアクなんだよ」[編集]

金銭運、家庭運、愛情運などは最悪。総画は大吉だが、チャンスを逃しやすい。

  1. ref(kseimeihandan-zetsubou.gif)

額縁「和日郎」[編集]

週刊少年サンデー』で執筆している漫画家・藤田和日郎先生。
かってに改蔵』連載時代の藤田先生ネタは頻繁であり、悩み相談コーナーでは久米田先生の相談に藤田先生が自ら回答するやりとりもあった。

7コマ目[編集]

糸色望「つのだ☆ひろですか」[編集]

ドラムを叩いているヒゲの人「つのだ☆ひろ」。
兄は漫画家のつのだじろう(本名:角田次朗)とリュート奏者のつのだたかし(本名:角田隆)。
なぜ名前に☆がつくかは現在定かではないが、本名の角田博民(つのだ ひろたみ)では語呂がいまいちなので“たみ”を略してみたところ、今度は姓名の区切りが不明瞭な感があるので中間に“・”を付けることを思いついたが、ただの“・”では字面がいまいちなのでスターの意を込めて☆にしたなど諸説ある。
ともあれ、日本人で初めて名前表記に☆を用いた先駆者でもあり、ワープロ変換でも容易に☆が変換できるのはこの人のおかげなのかも知れない。

8コマ目[編集]

風浦可符香「現代風に@をいれてみるとか」[編集]

@ローンも入ってます。
また、中国では、実際に名前に@付けられた子供がいるそうです。

P18[編集]

6コマ目[編集]

木津千里初登場[編集]

初期絵柄のため判別しにくいが、台詞に句読点が入っていることで木津千里だと判断できる。詳細は該当項にて(しかし、マガジン本誌掲載時では句読点が無いため、後付けと思われる)。

三珠真夜初登場[編集]

ツリ目であるところから、間違いないでしょう。

P19(単行本時追加ページ)[編集]

「糸色望」紹介[編集]

出席簿「2のへ組」
担任 糸色望 超ネガティブ教師
2005・04・27
日付は週刊少年マガジンに掲載されたときの発売日

隠しキャラクター[編集]

今話の常月まとい[編集]

P16の2、5コマ目[編集]

かゆいところ[編集]


| 2話『帰ってきた絶望先生』


コメント欄[編集]

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  • もしかして可符香の本名(?)の赤木杏は、赤毛のアンがちょっとかわって赤木杏になったのでは? -- 田 &new{2007-03-28 17:12:02};
  • 関係無いかもしれませんが、赤毛の杏は勿論の事、キャンディキャンディの原作者「水木杏子」ともかけてるかも‥‥? - 詠子 &new{2007-06-23 13:13:29};
  • 第1話及びマンガのタイトルについてなのですが、テレビドラマ「さよなら、小津先生」のパロディということは考えられませんでしょうか? -- mairu &new{2007-07-14 00:54:48};
  • 「チップス先生さようなら」というのもありますね。 -- &new{2007-07-15 22:06:10};
  • パロディって見つけて喜ぶ人も居るけど、元ネタ確認できないですよね。 -- りえ &new{2007-08-11 22:26:54};
  • 本作のタイトルの元ネタ候補「さよなら先生」(バンビブック)と言うのもあるようです。 -- えびとろあなご蒸し &new{2007-08-12 17:58:31};
  • ちゆ12歳では「さよなら岩壁先生」が元ネタではないか、と書いてありました。
  • 16P6コマ目の臼井影朗が確認できません。増刷分では削除された? 手元にあるのは8刷です。
  • 手元にあるのは初版ですけど、臼井影郎は確認できません -- エイ &new{2008-02-08 (金) 08:47:29};
  • 関係ないけど、カフカってドナーカードの天使に似てるよね -- 芸術家 &new{2012-11-10 (土) 09:25:41};
  • ほんとだ!ドナーカードも天使、カフカちゃんと似てる! -- にな &new{2012-11-25 (日) 17:53:26};
  • 誰がカフカだったかを毎話まとめてあるサイトはありますか? -- &new{2020-04-26 (日) 18:36:17};
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