15話『仮名の告白』
15話『仮名の告白』(かめいのこくはく)[編集]
タイトルは三島由紀夫の小説『仮面の告白』より。
男性の同性愛を描き、出版当時は大きな話題となった。この小説によって三島は作家としての地位を確立した。
作品情報[編集]
2005年8月3日発売、週刊少年マガジン36・37合併号に掲載。
P62(単行本時追加ページ)[編集]
扉絵[編集]
切り絵は机に向かってマンガを書く藤吉晴美。背景は山積みのダンボール箱と本棚。 四隅はペン先と文字。右上「起」、左上「承」、右下「転」、左下「結」。
本棚[編集]
- 一段目左端「ZONE零々」
- 九条キヨのマンガ「ZONE-00」。
2006年4月5日に版元のビブロスが破産申告したため、コミックスが手に入りにくくなっている。
現在は角川書店から単行本が発売されている。
表記方法から、バンドル「ZONE」の「恋々・・・」もかけられている。
- 二段目左「学苑ヘブン」
- Sprayのボーイズラブ(BL)アドベンチャーゲーム「学園ヘヴン」のパロディ。
- 二段目中央「神無月の鳥」
- 「すたじおみりす」のBLアドベンチャーゲーム「神無ノ鳥」。
- 三段目中央「コミケカタログ68」
- コミックマーケット(コミケ)のカタログ。数字は回数で、68は2005年夏に開催された。
- 四段目左「咎太」
- ニトロプラス キラルのBLアドベンチャーゲーム「咎狗の血」。
- 五段目右端「好きなモノは好き しょうがない。」
- 「プラチナれーべる」のBLアドベンチャーゲーム「好きなものは好きだからしょうがない!!」。PC初のBLアドベンチャーゲームで2000年8月に発売された。
右段ボール箱[編集]
- 一段目「68夏」
- 夏のコミケのこと。コスプレ衣装でも入っているのか?(他の箱から考えてコミケで頒布する同人誌かと。だとすればかなり優良作家)
- 二段目「超漫画市 エイ」
- 同人誌即売会「スーパーコミックシティ」
- 三段目「太陽出版」
- 「太陽出版」同人誌の印刷・製本を行っている。
左段ボール箱[編集]
- 一段目「種本 グーレイト 関美 在庫」
- 種は「機動戦士ガンダムSEED」のこと。
ディアッカの台詞に「グーレイト」とあった。
関美は関西美術印刷の事。 - 二段目「オリーブの恋人達&愛がいたい K-book」
机の上[編集]
- 「闇明墨汁」
- 老舗の文房具会社である開明(株)から発売されている「開明墨汁」のこと。書道界のみならず漫画業界でも愛用されている。漫画執筆では黒い部分の塗りでよく使用される。
P63[編集]
1コマ目[編集]
右のポスター「あ々ナルト」[編集]
週刊少年ジャンプで連載している岸本斉史の『NARUTO -ナルト-』の同人誌か?
サイン色紙「フジヨシさんへ 米澤」[編集]
漫画評論家の米澤嘉博のこと。
コミックマーケット準備会の代表も務めていた。2006年10月死去。
評論集『売れるマンガ 記憶に残るマンガ』では些少だが『かってに改蔵』最終話にも触れていることから、米澤氏も同作を読んでいたようである。
ポスター「ディア×イザ」[編集]
アニメ『機動戦士ガンダムSEED』ディアッカ×イザークのカップリングのこと。
藤吉が好むカップリングでもある。
本棚上・左の段ボール箱「関西美研」[編集]
奈良県の印刷会社である「関西美術印刷」のこと。
主力製品である学校アルバム・写真美術印刷・一般商業印刷に加え、コミック・同人誌、マルチメディア関連商品などの注文にも対応している。
本棚上・中央の段ボール箱「沢印刷 びんせん」[編集]
広島県の印刷会社「金沢印刷」のこと。
オフセット印刷全般に加え、同人誌印刷も請け負っている。
本棚上・右の段ボール箱「太陽印刷」[編集]
「“大陽印刷”」さん(太の字の点がない)。同人誌やコミケに関するチラシやポスターを印刷してくれる会社さん。
本棚二段目の箱「グッズ」[編集]
最近は出版物だけでなく、キャラクター商品を製作して販売するサークルもある。
横のロゴマークは、大手アニメグッズ販売店「アニメイト」のマーク。
本棚三段目のDVD?「リヴァイアス」[編集]
1999年から2000年までテレビ東京系で放映されたサンライズ制作のアニメ『無限のリヴァイアス』のこと。
宇宙で遭難した487名の少年少女たちが、隠されていた謎の巨大航宙艦「リヴァイアス」に乗り込み、大人がいない中サバイバル生活を送りながら、救助が来るのを待ち続ける。だが、救助の期待とは裏腹にリヴァイアスは行く先々で攻撃を受け、彼らは生き延びるために戦うことを余儀なくされる……というストーリーであった。
本棚三段目のDVD?「ファフナア」[編集]
2004年にテレビ東京系で放送されたアニメ『蒼穹のファフナー Dead Aggressor』のこと。
蒼穹のファフナー/公式ページ
未知の生命体「フェストゥム」と人類との闘いを描いたロボットアニメである。主人公の少年たちは、島を守るために、フェストゥムの読心能力を防ぐために人類が開発した最終兵器「ファフナー」に搭乗しフェストゥムと戦闘を始める……というストーリーであった。
本棚三段目のDVD-BOX「SEED 完全版」[編集]
アニメ『機動戦士ガンダムSEED』のこと。
地球連合(ナチュラル)とザフト(コーディネイター)が対立する中、ザフトは地球連合初のMS「ガンダム」を奪取する。ついに始まるガンダムVSガンダムの死闘。戦闘に巻き込まれた学生、キラ・ヤマトは、なりゆきでガンダムのパイロットとなり、かつての親友と戦うことになる。
機動戦士ガンダムSEED 公式ページ
なお、上記の3作品と、下記の『スクライド』は、いずれもキャラクターデザインが平井久司である。
コマ左上「comicker ホワイト」[編集]
ホワイトは漫画執筆で用いる白インク。品名はCOMIC+NICKER(実在メーカー)のもじりだろうか。
インクビンの右「開明」[編集]
インクの種類。開明墨汁。
ペン立てのメモ「太陽印刷 中日合流 神無崎ねえさん 7:30池袋 ディアイザ本返す。」[編集]
太陽印刷に関しては同コマ内の「太陽印刷」にて。
中日は、コミケの中日(なかび)のこと。2005年夏は8/12~8/14で行われていることから、中日とは8/13日のことであろう。
「神無崎ねえさん」は、おそらく『かってに改蔵』の隠れオタクキャラ神崎美智子(アスカガ派)であろう。第二集のP116にも、名前だけ出ている。
7:30池袋は、池袋にある「乙女ロード」を表している。神崎さんとの合流場所ということか。
ディアイザは同コマ内の「ディア×イザ」参照。
本棚右のポスター「scrvid」[編集]
テレビアニメ『スクライド』のこと。
本棚右のポスター「鋼」[編集]
2コマ目[編集]
机の引き出し二段目「コピック」[編集]
マンガのカラーページなどによく用いられる、彩色用のペン「コピック」のこと。
一番下の引き出し「トーン」[編集]
スクリーントーンのこと。
漫画などのイラストを描くとき、イラストに陰影をつけたり模様をつけたりするときに使われる薄いシート状の画材のこと。一部、擦って圧着するものもあるが、大抵はシートを切り取り目的の部分に貼り付ける。このため、トーンの切れ端があちこちに付着することになる。ここでは、晴美の足にもペタペタと付いている。
ゴミ箱から手が?[編集]
詳細不明
カレンダー「13日 夏祭」[編集]
コミケ参加の日。 2005年夏(C68)は8/12~8/14に開催された。
3コマ目[編集]
関美[編集]
これもP63・1コマ目と同じく関西美術印刷のことではないかと。
5コマ目[編集]
紙切れ「架空請求料金未納 出廷通知 糸色望 様」[編集]
「架空請求」とは、利用したおそれもないのに請求される料金のこと。
ほとんどが無視することで防げるが、呼び出し状における「少額請求」は無視してしまうと正式な手続きに乗っ取って請求されることになる。
以下、呼び出し状の内容。
テンプレート:Ref image yobidashi.jpg
この紙の2における「あなたが何もしないで、このまま放置すると、相手方の言い分通りの判決が出て、あなたの給料や財産の差押さえ等をされることがありますので、注意してください。」に書いてある通り、呼び出し状を無視してしまうと普通に請求されてしまうことになる。 身に覚えがないのに呼び出し状が届いた場合、すぐに弁護士などに相談し、正式な手続きを取る必要がある。 同時に、不当な呼び出し状によって精神的なダメージを負ったことを主張し、業者に対して裁判を起こすこともできる。
この通知書は、13話で糸色望が受け取ったものであろうか?
P65[編集]
5コマ目[編集]
糸色望「あららぎ派ですか? しらかば派ですか?」[編集]
どちらも文学同人誌である。
- アララギ派
- 1908年(明治41年)に伊藤左千夫を中心に正岡子規の門弟たちが集まって『阿羅々木』として創刊した短歌同人誌。1997年に廃刊するまで、90年続いた歴史がある。
主に活躍した作家に長塚節、斉藤茂吉、土屋文明、寺山修司らがいる。 - 白樺派
- 白樺派は同人誌「白樺」に拠った小説家、詩人、歌人、批評家などの総称。1910年に創刊され、自由主義や理想主義、個人主義などをあげていた。1923年に廃刊。
主に活躍した作家に武者小路実篤、志賀直哉、有島武郎、倉田百三らがいる。
P66[編集]
2コマ目[編集]
藤吉晴美「しいて言うならアス×カガですけど」[編集]
『ガンダムSEED』のアスラン・ザラ×カガリ・ユラ・アスハのこと。男女のノーマルカップリング。
「飛鳥雅」とでも当てれば文学的に見えなくも無い。
4コマ目[編集]
セレブ 総崩れ[編集]
女優「杉田かおる」のこと。 離婚によりセレブ生活が完全にダメになったことで。
7コマ目[編集]
同人誌のタイトル「HATSUGA」[編集]
アニメ『ガンダムSEED』 SEED=種と、発芽をかけている。
文学同人誌「石ころ 糸色望」[編集]
毛筆で「なほ我が暮らし 楽にならざり 友が皆 我より偉く 見ゆる日よ *らない 妻も *ない」とある。
石川啄木の『一握の砂』より。
「はたらけど はたらけど猶(なほ)わが生活(くらし)楽にならざり ぢっと手を見る」 「友がみなわれよりえらく見ゆる日よ 花を買い来て 妻としたしむ」
……って、これって同人誌創作じゃなくて、単なるパクリと言うので(ry
P67[編集]
1コマ目[編集]
柱「8東ホール」「キャラクターマーク」「禁酒マーク」「アスタリスクマーク」[編集]
ビックサイトの8番ホールとフジテレビ(東京8チャンネル)をかけたものか。
キャラクターマークはフジテレビのバレーボール中継のキャラ「バボちゃん。2005年に行われたバレーボールの試合レポーターをしていた同局の菊間アナウンサーと、試合終了後に一緒に飲酒をしていたことが発覚した。
アスタリスクマーク(*)は「じごんす」ともかかってる?
コマ右端の看板「ろりぽっぽ」[編集]
女の子のためのサーバー『ロリポップ』のこと。
コマ右下のポップ「買い出し中 ヨコハマ」[編集]
月刊アフタヌーンにて1994年から2006年まで連載された芦奈野ひとし著のマンガ『ヨコハマ買い出し紀行』がモチーフ。
近未来におけるロボットと人とのまったりとしたナゴミ系マンガ。
手前のブースの客が持っている本「奥様は魔法熟女」[編集]
アニメ『奥様は魔法少女』のパロディ。月刊コミックガオ!に連載。
奥様は魔法少女 公式ページ
手前のブースの男のシャツの背中「17歳命」[編集]
向かい合って立っている客が持っている本が前述の『奥様は魔法少女』のパロディ本『奥様は魔法熟女』であることから考えると、『奥様は魔法少女』で主役の浅羽嬉子を演じた声優の井上喜久子のことと思われる。
井上喜久子は、永遠の17歳と自称していることから。
手前の机の上の本「ハヤってどんぼ イラチズム」[編集]
久米田先生の元アシスタントであった畑健二郎『ハヤテのごとく!』の18禁同人誌『ハヤっテまんぼ!』かと思われる。
イラチズムはチラリズムのアナグラムか?
余談だが、同人誌で少年漫画を題材にした物は大抵女性向けが殆どだが、「To LOVEる」「魔法先生ネギま!」「ハヤテのごとく!」の三作品だけは男性向けのみ出ているらしい。
リュックの張り紙「最後尾」[編集]
人気サークルの同人誌の場合、行列で混雑する場合はこのような札を用意し、スタッフや来場者がそれを掲げて示す。
奥の幟「ヤマト」[編集]
『宇宙戦艦ヤマト』か『白い戦士ヤマト』か不明。
- 宇宙戦艦ヤマト
- 松本零士のマンガで、ガミラス帝国によって放射能汚染されてしまった地球を救うために、戦艦ヤマトと呼ばれる宇宙船に乗ってイスカンダル星に向かう。
- 白い戦士ヤマト
- 高橋よしひろのマンガ。闘犬をテーマにしたマンガだが、必殺技がかなり荒唐無稽であった。
旗の前に黒い猫の着ぐるみがいることから、ヤマト運輸の可能性も。
柱の下辺りで手を上げている人が持っている同人誌「ご主人さま コレ」[編集]
まっつー原作/椿あす作画のマンガ『これが私の御主人様』のモチーフ。 思春期真っ直中の中学生「中林義貴」が突然の親の死により、莫大な遺産を相続。メイドを雇って自分の欲望の赴くままにしようと企む。 そこにたまたま現れた家出中の「沢渡姉妹」にいいがかりをつけて、メイドにしてしまう。 上記のようなストーリーだけだと鬼畜ものに思えるが、あくまでギャグマンガです。 ガンガンパワード(スクウェア・エニックス)にて連載中。アニメ化もされました。 これが私の御主人様 公式ページ
奥のブース「もえるるぷ 直売所」[編集]
JTBパブリッシング『もえるるぶ東京案内』より。
旅雑誌「るるぶ」に萌えをプラスしたガイドブック。
もえるるぶ東京案内宣伝ページ
奥のプラカード「あ ガール」[編集]
上記二つを組み合わせていると考えられる。
- 「あ」が丸で囲まれていることから「あずまんが大王」のパロディも含まれているかも。
奥の店の看板「7枚2000円」 幟「トー」[編集]
コミケでデリータートーンを7枚2000円くらいで販売しているのの描写ではないかと思います。
奥の人混みの中の看板「OS たむ」[編集]
Wikipediaより抜粋
OSたん(オーエス-)とは、パーソナルコンピュータおよびネットワークにまつわるソフトウェア製品を擬人化したキャラクター。
つまり、Windowsを少女と仮定したキャラクターということ。
中央の男性が食べているパン「Big」[編集]
ビックサイト名物として販売してる巨大メロンパン。
コマ左端「アン×バイ」[編集]
コミケではアニメ『それいけ!アンパンマン』でのカップリングとして「アンパンマン×ばいきんまん」が扱われる。
コマ左端「MN 受け」[編集]
大場つぐみ×小畑健の漫画『DEATH NOTE』のメロとニアのカップリングか?
コマ左下の背広姿の男「税務署」[編集]
かつては趣味の集まりであった同人誌の世界だったが、1990年代頃から販売市場の急速な拡大で商業化傾向が強まり、莫大な売上を出すサークルが出るようになるとそれまでは課税対象として見ていなかった税務署側の見解も変化し、近年は同人誌売上にも個人事業税の納付を求める動きが活発化している。 実際のところは判然としてないが、コミケ会場には税務署の査察部隊も潜入しており、申告漏れなどの疑いのある大手サークルの調査にも乗り出しているなどの噂もある。
2コマ目[編集]
サングラスに黒服の人物と、その人たちに囲まれている人物[編集]
黒田清子(紀宮清子内親王)―通称「サーヤ様」
今上天皇明仁と皇后美智子の長女。元皇族。平成17年11月15日に御結婚されたため、皇室典範第12條により皇族の身分から離れられることになった。
皇室典範第十二条
サーヤ様がアニメ好きだったことは有名な話で、大学時代にはアニメサークルにて『鎧伝サムライトルーパー』の同人誌を制作していたり、「アニメージュ」を購読していた。 また結婚式の時に着ていたウェディングドレスは『ルパン三世 カリオストロの城』のクラリスが着ていたものと同じデザインであった。
女性「それってうろ剣のコスプレですよね」[編集]
週刊少年ジャンプで連載されていた和月伸宏の漫画『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』のこと。
伝説の人斬りとして恐れられた緋村剣心が、維新後、逆刃刀を手に「流浪人」として、また人斬りの罪滅ぼしとして、弱き者を助ける物語。
途中から、週刊少年ジャンプお約束の展開として格闘編になっていく。
女の子の額の十字は緋村剣心の頬についていた傷。
P68[編集]
3コマ目[編集]
男性「それってざくろ大戦の珍名字ざくろのコスプレですよね」[編集]
1996年にセガサターンで発売された『サクラ大戦』の「真宮寺さくら」のこと。
ファンの支持によりアニメ化やCDドラマ化、舞台化などされ、2005年にはパチスロにもなった。が、SEGAのコンシュマー機撤退により、シリーズは4作目で完結。現在、新シリーズにより復活している。
担当声優の横山智佐がさくらのコスプレをして、せがた三四郎に追いかけられるCMは話題を呼んだ。
この作品以前だと、着物に袴姿の女性の元ネタは『はいからさんが通る』(原作:大和和紀)が有名どころでした。
ポスター「盗撮禁止」[編集]
ポスターのイラストは、『機動戦士ガンダム』に出てきたザク、ズゴックなどのジオン系MSに使用されたアイカメラ。
7コマ目[編集]
ガンドレス完全版[編集]
前代未聞の破綻アニメ映画『ガンドレス』のこと。
4億円ほどかけたのだが公開に制作が間に合わず、未完成のまま全国公開されることになったことで新聞の記事にもなる。あの悪名高い『ロストユニバース』第4話「ヤシガニ屠る」に並ぶ作画崩壊であった。
その後さらに1億の制作費をかけてなんとか作品を完成させ、改めて「完成版」を公開。
製作を請け負っていた会社「スタジオジュニオ」は、のちに裁判沙汰にまで発展し、結果会社をたたむことになる。
皮肉にも未完成版のビデオは「完全版との出来具合を比較するため」にマニアが購入したためにそれなりの売り上げがあったという…。
9コマ目[編集]
オタクのTシャツの文字「神威」[編集]
1999年に発表された同人シューティングゲーム「神威」のこと。 発表直後からその完成度の評価があり、シューティングゲーム最高峰とまで言われている。
10コマ目~12コマ目[編集]
糸色望の背後の人物[編集]
10コマ目から12コマ目までは木尾士目著『げんしけん』の
第5巻のコミケでの販売とリンクしている。
- 10コマ目
- 左に笹原、右に高坂。
- 11コマ目
- 左に笹原、右に大野。(大野は「くじびきアンバランス」副会長のコスプレ)
- 12コマ目
- 左に高坂、右に大野。(高坂は「くじびきアンバランス」橘いずみのコスプレ)
小ネタ解説
- 現 いろは
- 作中サークル「現視研」発刊の同人誌「いろはごっこ」
- ミナミ印刷
- 「いろはごっこ」の印刷を頼んでいる印刷会社
- 10コマ目から12コマ目にかけて
- 時間が経つとともに積んである本が徐々に減っている。
張り紙「石と生き*」[編集]
サントリーの当時のCMキャッチコピー「水と生きる」のパロディ。
右のポップ「石漫 門」[編集]
羽生生純著のマンガ『恋の門』から。石で漫画を書く、自称漫画芸術家の主人公とコスプレオタクで同人誌漫画家のOLの二人が織りなすラブコメ。2004年に実写映画化された。
左のポップ「*能の人 石専 本」[編集]
つげ義春の短編マンガ『無能の人』から。主人公のオジサンは、河原で石を売る。哀愁とも呼べる短編。1991年に竹中直人主演・監督で映画化されている。
上記2つは「石ころ」つながり。
P70[編集]
1コマ目[編集]
藤吉晴美が持っている同人誌「あ々ナルト こうナルト」[編集]
岸本斉史『NARUTO』から。 描かれているのは登場キャラクターのナルトとカカシか?
スケッチブック「スケブOK!!」[編集]
「スケブ」とは、同人誌の即売会で作家さんにスケッチブックを渡して絵を描いてもらうという風習のこと。
藤吉さんのTシャツ「A**LE SH**」[編集]
「アップルシード」?
5コマ目[編集]
木津千里「イライラするの! こーゆうヤマなしオチなしイミなしな、起承転結のはっきりしない漫画!」[編集]
「ヤマなし」「オチなし」「イミなし」の同人マンガを、それぞれの頭文字から略して「やおい」と呼ぶ。
元々は同人作家たちが「描きたいことだけを描く」ということで荒削りな内容の作品ばかりであり、それを総じて「やおい」と呼んでいた。やがて『キャプテン翼』の同人作品がコミケで多くの人気を得た頃から、「やおい」はボーイズラブマンガの代名詞として使われるようになった。それ以来、「やおい」の呼び名はその分野の代名詞として定着する。
P71[編集]
1コマ目[編集]
藤吉晴美が書き直した4コママンガ[編集]
起のコマ[編集]
表札「ザフト」[編集]
『機動戦士ガンダムSEED』と『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場するコーディネイターの自治組織「プラント」の連合、プラント軍の略称。
なお、登場する2人はP63・1コマ目の「ディア×イザ」こと「ディアッカ・エルスマン」(左)と「イザーク・ジュール」(右)と思われる。3コマ目のキャラはザフトの「シン・アスカ」。
承のコマ[編集]
バスケットボール[編集]
ボールがガンダムに出てくる「ハロ」。 藤吉さんしか分からないようなネタ。
5コマ目[編集]
後ろ右の人が持っている同人誌「ににんがしのび伝」[編集]
古賀亮一のギャグマンガ『ニニンがシノブ伝』から。
見習い忍者・シノブと正体不明の異生物・音 速丸が起こすスラップスティックな作風。
後ろ左の人が持っている同人誌「ファフナ」[編集]
『蒼穹のファフナー』 P63の解説にて。
6コマ目[編集]
走っている電車[編集]
新交通システム「ゆりかもめ」。(正式には電車ではない) 「コミックマーケット」が行われる「国際展示場正門前」を通る。
P72[編集]
1、3コマ目[編集]
可符香「私をまんが甲子園に連れてって」
藤吉晴美「南ちゃんみたく言うなぁあ!!」[編集]
あだち充『タッチ』の南ちゃんの台詞で「私を甲子園に連れてって」というのがある。前のページで可符香が橋の下でうつむいていたのは同作7巻で上杉和也の死を嘆く朝倉南のポーズと類似(その次のコマで可符香の目に涙あるし)。
3コマ目[編集]
臼井影郎「皆さんも花火ですか」[編集]
夏のコミックマーケット開催日は、晴海ふ頭公園付近から約12000発の花火が打ち上げられる都内最大の花火大会『東京湾大華火祭』と日程が重なることが多く、その混雑ぶりもまたコミケの問題点となっている。
- 薄く描かれており、誰も気付いていない。
3-4コマ目[編集]
木津千里「まんが甲子園? それだ。」[編集]
高知県主催のイベント「まんが甲子園」のこと。
1992年より毎年夏に高知県で行われている、高校生を対象にしたまんがの決定戦。
毎年テーマが出され、それを審査員が判断し選抜された高校が高知県の文化プラザで代表校がマンガの内容を競い合う。内容は社会的なものを重視している。
つまりきっちりまじめな大会であり、健全な作風が苦手な藤吉さんにとってはもっとも避けたいタイプのマンガ作品と推察される。
P73[編集]
3コマ目[編集]
マ太郎「デモじっさいアッタハナシよ」[編集]
津山30人殺しのこと。
津山30人殺し、別名「津山事件」は、1938年(昭和13年)5月21日未明に岡山県の西加茂村で発生した猟奇的殺大量殺人事件の。一人の青年・都井睦雄がたった1時間半の間に猟銃と日本刀で村人30人を虐殺、3名に重軽傷を負わせたうえ明け方に自殺したという前代未聞の事件であった。
絵にあるように、ハチマキで頭に固定した2つの懐中電灯が犯人、並びにこの事件のトレードマーク。
殺人事件の被害者数において未だに日本記録を保持している。
横溝正史著「八つ墓村」や西村望著「丑三つの村」ほか、平成に入ってからは「杉沢村伝説」という都市伝説を生み、同人ゲーム「ひぐらしのなく頃に」にも影響が見られるなど、数々の創作のモデルとなった日本の暗黒史。
詳細については「無限回廊 endless loopさんのサイトの津山三十人殺し事件にて書かれているのでそちらを参照。
P74[編集]
2コマ目[編集]
右の四コママンガ[編集]
藤吉晴美がコミケで書いた漫画。5コマ目、諸事情により痔になる。
諸事情に関しては、アダルトを多分に含む内容になるので、お母さんに聞いて下さい。
(このサーバーは過激なアダルト描写が禁止されているので)
Wikipedia参考
中央の四コママンガ&Br;起「サーブ」 承「レシーブ」 転「アタック」 結「勝利」 闇「事情聴取」[編集]
バレーボールの試合をレポートしていたジャニーズの「NEWS」が、試合終了後に飲酒をして補導されたことに対して。
下の四コマ&Br;結のコマの人物「平井堅」 闇「切」[編集]
平井堅のホモ疑惑に関して。
上右の四コマ&Br;起「打ち上げ花火」 承「横から見る」 転「下から見る」 結「ヘリコプターから見る」 闇「別れてから見る」[編集]
女優「奥菜恵」のこと。
フジテレビ『ifもしも』で岩井俊二が監督したドラマ『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』に、ヒロイン役として出演したことから。
2004年1月にIT社長と結婚、玉の輿でセレブの仲間入りしたため、花火を下から見る、横から見る、の選択肢に加えて、金持ちになったことを意味する「ヘリコプターから見る」を追加した皮肉。
闇のコマは、そんなセレブ生活も2005年7月にの離婚により終止符が打たれ最後は一人で見ることになったという、これまた皮肉がこめられている。
上中の四コマ&Br;起「マコ ホーム 1990 No.1 ヒッ」 承「待望の続 アローン2 NY」[編集]
映画『ホームアローン』シリーズは1990年の第1作から2003年の第4作まで製作され、第1作・第2作は世界中で大ヒットし、主役のちびっこケビン・マカリスター役を演じた俳優マコーレー・カルキン(1980年生まれ)は「世界一有名な子役」としてギネスブックに載るまでになった。 カルキンは第3作・第4作には(年齢的に子役を演じられなくなったため)出演せず、金銭トラブルやゴシップを多く抱えて俳優を休業したりしていたが、第4作目が公開された翌2004年9月、規制薬物・マリファナ所持で逮捕された・・・というのが「闇」だろうか。(1作目・2作目に比べ3作目・4作目が興行的に振るわなかったためか、5作目が製作される気配がないことについて言おうとしている可能性もあるが、久米田氏の好みとしてはやっぱりお薬関連?)
上左の四コマ&Br;起「ぴらっ」 承「びらっ」 転「びらっ」 結「ぴらっ」 闇「ぴらっ」[編集]
河下水希『いちご100%』の四人のヒロインのパンチラ。
ただし闇コマの髪型から察するに、全部木村カエレ。
闇コマでの「ぴらっ」は札束。賄賂?実は見せるのは仕事?痴漢被害の示談金か?
ちなみに結のコマは万乗パンツ。
4コマ目[編集]
赤い靴はいてた女の子の5コマ目→結核[編集]
童謡 赤い靴より。
&Br;赤い靴 履いてた女の子 異人さんに連れられて行っちゃった&Br;横浜の 波止場から船に乗って 異人さんに連れられて行っちゃった&Br;今では 青い目になっちゃって 異人さんのお国にいるんだろう
(現在は著作権が切れているので歌詞を載せています)
実話を元にして作られたこの曲は、誘拐や人身売買などの話ではなく、もの悲しい話です。
未婚の母、岩崎かよは娘のきみを連れて北海道へ渡る。だが慣れない地で娘を育てることができず、かよはきみを宣教師のヒエット夫妻に託すことになる。
のち、ヒエット夫妻は帰国することになるのだが、そのときにきみを連れて渡米するハズだった。だが彼女が結核に冒されていることが分かり、乗船拒否となってしまい、夫妻は麻布の孤児院にきみを預けなければならなかった。
きみは孤児院で、母親にすら会うことができずに 9年という短い人生を閉じてしまう。
そしてかよはきみが死んだことを知らず、のちに結婚して夫となった志郎も娘のその後を伝えられなかったという。
志郎はこの話を、同僚の野口雨情に話し、この哀しき話をベースに、野口は童謡『赤い靴』を作った。
「赤い靴の銅像」は横浜の山下公園に、「赤い靴の碑」は麻布に、北海道留寿都村の赤い靴ふるさと公園には、「母思像」と「開拓の母」の像がある。
また母子のふるさとである旧不二見村には、その村を見下ろせる場所である日本平の山頂に母娘の銅像が建てられている。
無職になった人の5コマ目→後からの税金請求[編集]
住民税などの税金のこと。
所得税の税金の計算はその年一年間(年始から年末まで)を対象に行われ、その課税対象額に応じて翌年に住民税などが改めて課税される。つまり離職すると翌年になってから、収入がないにもかかわらず前年の所得金額に応じた多額の住民税を支払うことになってしまう。
ナンパ成功の5コマ目→美人局[編集]
美人局(つつもたせ)とは、元から関係のある男女が共謀する詐欺のこと。女を男と密通させ、そのことをいいがかりに男がその密通相手の男から金銭などを奪い取ること。
巨人継投の5コマ目→シコースキーの敗戦処理[編集]
敗戦処理の投手に、かつては勝利の方程式に起用されていたブライアン・シコースキーを多用し、その後解雇。これは納得のいかない話であり、闇で何が動いたのか気になる話。
ピン子のダイエットの5コマ目→リバウンド[編集]
芸能人泉ピン子が楽天にてダイエット日記をつけて、ダイエットに成功。
が、その後、どう見てもリバウンドしている。
泉ピン子のダイエット人生
痴漢えん罪の会の人の5コマ目→盗撮[編集]
「痴漢冤罪被害者ネットワーク」の代表者が大江戸線の車内で盗撮をして捕まったことから。
この人は以前に痴漢行為をしたとして現行犯逮捕され、有罪が確定していた。その後、そのことを不服として痴漢冤罪被害者として活動していた。
「いま、会いにゆきます」の5コマ目→現実で妊娠[編集]
映画『いま、会いにゆきます』で共演した歌舞伎役者の二代目中村獅童と女優の竹内結子が、妊娠発覚により「できちゃった婚」したことから。
暴走族社会の5コマ目→旧車会[編集]
暴走族という年齢を終えてもなお、違法改造による爆音で騒音妨害を行う人々、元暴走族の珍走団が集まって作る組織を旧車会と呼ぶ場合が多い。
だが元々「旧車会」は旧車を愛する人々が静かに集まる集団である。それゆえに、上記を「旧車會」と本来なら区分するが、読み方が同じために区分されていることを知らない人が多い。
ラーメン戦争の5コマ目→主人監禁[編集]
そのまま、ラーメン戦争の監禁事件のこと。 「スープの味や経営のノウハウを教えてやったのにあいさつや謝礼もなく、痛めつけてやろうと思った」との理由で、ライバル店の店の主人が監禁容疑で逮捕された。
P75(単行本時追加ページ)[編集]
「藤吉晴美」紹介[編集]
- 出席簿「2のへ組」
- 出席番号29番 藤吉晴美 耳好き カップリング中毒
- 2005・08・03
- 日付は週刊少年マガジンに掲載された号の発売日
義務[編集]
今話の常月まとい[編集]
P68 3、4、5コマ目[編集]
今話のパンチラ[編集]
P74 2コマ目[編集]
万乗パンツ。
かゆいところ[編集]
P63の5コマ目、P64の1コマ目と6コマ目[編集]
藤吉晴美とぶつかったことで糸色望のメガネは右側がひび割れている。
が、このあと、なぜか直っている。
P68の6コマ目[編集]
糸色望の背後にラヴ影先生がいる。
巻末コメント「あのアニメのCMでシャンバラと聞くたび心の傷が痛む。」[編集]
- あのアニメ
- 2005年7月に公開された「劇場版鋼の錬金術師シャンバラを征く者」のこと。
シャンバラという単語は、久米田先生の作品「太陽の戦士ポカポカ」でも出てきました。が、こちらは1年で打ち切り…
←14話『私は宿命的に日陰者である』|16話『民さんはいっぱいいっぱいな人だ』→
コメント欄[編集]
掲示板もあります。
久米田康治ワールドWikiサイト掲示板
Wikiの内容に関するチョットした事は↓のコメントへどうぞ。
- P67のあガールの「あ」が吹き出しに入ってるのは、あずまんが大王のパロディでは? -- Spi &new{2006-10-03 15:07:22};
- 今話のパンチラ、改蔵でネタにした最初の万乗パンツだよね -- &new{2007-07-26 02:55:38};
- 74P1コマ目の漫画はあれってサザエさんのパロディですかね‥‥ -- &new{2007-08-04 20:27:45};
- P63 ゴミ箱の手は、流れ的にハロでしょうか?あと足元にマンガ描きの必需品?の青竹フミ。 -- 普通 &new{2007-10-02 00:51:57};
- P63の1コマ目、本棚二段目「グッズ」の横のマークってアニメイトのマークに似てませんか? -- なちゅー &new{2008-09-26 (金) 22:04:26};
- P72でマ太郎が「きしょうてんけつ?」と言いながら千里のおでこ突いてるのは響良牙の爆砕点穴と掛けているのでは -- &new{2009-07-25 (土) 21:17:58};
- 闇の4コマの中で「ホームアローン」があったけど、これって久米田先生が14巻の紙ブログで言ってた「ホーモ・アローン」にもかかってたりしてw -- &new{2010-02-28 (日) 18:22:32};
- ディアイザ -- &new{2013-11-04 (月) 22:27:55};
- 「コミケカタログ68」じゃなくて「コミカタログ68」 -- &new{2014-02-02 (日) 02:51:09};
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