ポートピア連続殺人事件

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ポートピア連続殺人事件(ぽーとぴあれんぞくさつじんじけん)[編集]

1983年、エニックス(現スクウェア・エニックス)よりPC用に発売された、アドベンチャーゲーム。
1985年にファミコンに移植された。
ゲームデザインは、後に「ドラゴンクエスト」を手がける堀井雄二。

あらすじ[編集]

舞台はポートピア博覧会が開かれた1981年の神戸。 黒い噂の絶えない金融会社の社長が殺害されるが、死体が発見された部屋は完全な密室であった。 プレイヤーはこの密室殺人の犯人を解明するため、部下の間野康彦(まのやすひこ)警部(通称「ヤス」)とともに事件の捜査をする。

犯人はヤス[編集]

ファミコンソフトとしては最初の本格推理ゲームでありながら、犯人が主人公の部下であったという結末で、当時プレイした者に衝撃を与えた。
それゆえ、このゲームを一度もやったことが無くても犯人の名前だけは知っているといわれるほど、犯人の名前が浸透してしまった。
20年以上経った今でも、ネット上で犯人探しなどの答えに必ず「犯人はヤス」と書かれると言っても過言ではない。


参考:推理小説を執筆する際、基本的に遵守すべきルール
(「ノックスの十戒」「ヴァン=ダインの二十則」がよく知られている。
どちらも1928年に発表されており、両者で内容が重複する記述も多く見受けられる。)

・犯人は物語の初めから登場している人物であること。但し、読者と共に考える人物であってはいけない。

「ノックスの十戒」の第1戒より

・作中の人物が仕掛けるトリック以外に、作者が読者をペテンにかけるような記述をしてはいけない。

「ヴァン=ダインの二十則」の第2則より

・探偵自身、あるいは捜査員の一人を突然犯人に急変させてはいけない。これは、恥知らずのペテンである。

「ヴァン=ダインの二十則」の第4則より

ただしこれらのルールは、アガサ・クリスティの「アクロイド殺し」発表以降に叙述トリックが一般的な推理小説の手法となったため、現在ではお約束的な意味合いが強くなっている。(実際、ノックス自身も「ノックスの十戒」を破って書いた小説を残している。)
そのため、「ポートピア連続殺人事件」も「アクロイド殺し」的な手法を用いた作品ということができ、それをゲームのシステムを利用してトリックを仕掛けた点で評価される作品でもある。

久米田康治との関係[編集]

さよなら絶望先生にて[編集]

時々、「犯人はヤス」という張り紙がある。

さよなら絶望放送にて[編集]

第07回の「絶望した!○○に絶望した!」にて「犯人はヤス」ネタが取り上げられている。

じょしらくにて[編集]

第壱巻通常版の帯に、ヤス先生に引っかけて「犯人はヤス。あと、久米田。」と書いてある。

じょしらじにて[編集]

十三日目/頭ヤス OP小咄のオチになっている。