黒歴史

提供: 久米田康治ワールド Wikiサイト
ナビゲーションに移動 検索に移動


黒歴史(くろれきし)[編集]

その人にとって触れられたくない過去のこと。
久米田先生にとっては「南国」とか「ルーパラ」とか「ポカポカ」とか「ダーリン」とか「きよ彦」とか。

概要[編集]

黒歴史とは?[編集]

1999年から2000年にかけて放映されていたガンダムシリーズのアニメ『∀ガンダム』に登場した用語で、作品中では太古に滅亡した宇宙文明の時代に幾度と無く展開された宇宙戦争の歴史をすべて「黒歴史」と呼んでいる。なお、原作者の富野由悠季氏によると、過去のガンダムシリーズで描かれた物語はほぼ全てがこの中に含まれているという。
∀ガンダム』の世界観では、∀ガンダムによって地球圏全土にばら撒かれた「月光蝶」なるナノマシンの効果により、人類の文明は崩壊し、有史以前のレベルまでリセットされたことになっており、モビルスーツもまた超古代文明のロストテクノロジーとして「黒歴史の遺産」として扱われていて、科学力に劣る地球人の貴重な戦力として活躍している。なお、そのような事態を招いた経緯には多くの謎が残されており、詳細は判明していない。
なお余談ではあるが、コミックボンボンで連載された帯ひろ志の漫画『ガンプラ甲子園』では主人公が制作した「パーフェクトターンエー」が登場した。そのネーミングやデザインから同誌の『プラモ狂四郎』のパーフェクトガンダムのインスパイアと思われるが、当時のボンボンの売り上げもあり知名度は極めて低く、当然プラモ化は勿論のこと実際に作ってみたモデラーもおらず、真の意味での黒歴史となってしまっている。

現実世界における「黒歴史」の取り扱い[編集]

上述のように作品中では「黒歴史」という言葉が、封印されたものという扱いを受けていることから、転じて「否定的な意味で無かったことにしたいこと」などの意味のスラングとして使われるようになった。

具体的な例としては、

(1) 芸能人・著名人の触れられたくない過去やひた隠しにしている経歴など。
(2) テレビや映画などで、期待はずれなほど売れなかった/流行しなかった企画など。
(3) あまりに注目度が低く、いつのまにか忘れられたり風化してしまったもの。

などが挙げられる。

もともと当事者あるいは第三者が何らかの事情で意図的に覆い隠したい過去をもって「黒歴史」と表現していた。しかし、時には関係者や当事者が自ら「その件にはもう触れないでほしい」というニュアンスを込めて「黒歴史」と発言することもある。
また、芸能人や著名人の経歴などの場合には、隠したいプロフィールなどの概要が一般にすでに広く知られてしまっている場合でも、特定の事実について所属事務所・関連する企業などといった関係者が厳に抹消し続けているというケースも存在している。

外国の場合は、アメリカのエリート秘密結社と目される「スカル・アンド・ボーンズ」では人脈結束を深めるために自らの黒歴史を暴露して会員たちで共有するという入会時の通過儀礼があるという。
組織の活動には公になっていないが、影で政治経済を操っているという噂もあり、ブッシュ一族が代々入会していることでも知られる。

久米田康治との関連[編集]

久米田作品にも数々の黒歴史ともいうべき作品が存在している。

黒歴史のネタ化[編集]

かってに改蔵』中盤以降から『さよなら絶望先生』に至るまで、ブラックユーモアとマニアックなネタを中心とした作風を採っているため、有名人の黒歴史を掘り返すようなネタや描写も作品内に数多く見られる。
それと同時に、自分自身の過去についても自虐ネタとして「黒歴史」を積極的に描写することも多々あり、主に『行け!!南国アイスホッケー部』執筆時代にシモネタ漫画を作風にしていたことや、久米田先生自らが全裸に近い格好になったりなどの過激な露出をしていたことなどが描かれている。そのほか『かってに改蔵』や『育ってダーリン!!』などがネタとされる傾向にある。

絶望先生関連では、2007年12月12日発売、週刊少年マガジン増刊「マガジンドラゴン」に掲載された番外編『夜間きよ飛行』が挙げられる。当初は単行本のおまけとして収録される予定であったが、近年まれに見る失敗作であったとして久米田先生自ら封印してしまったため、黒歴史として扱われている。
しかし、アニメ第三期第13話Dパートにてまさかのアニメ化がなされており、作品の封印はすでに届かぬ願いとなっている。


ドラえもんネタまるかぶり事件[編集]

2011年7月20日発売の週刊少年マガジン34号に掲載された268話『ペイの拡充』は、単行本第二七集に未収載作品となっている。これは『ドラえもん』てんとう虫コミックス第13巻に収載されている「お金のいらない世界」と、未収録となった作品の内容が酷似していたため。
ネタのまるかぶりについては、久米田先生のみならず、F先生マニアを自称する前田くんでさえも執筆時にはまったく気付かず、本誌掲載後に各方面からの指摘を受けたことで発覚。講談社側は、小学館ドラえもんルームに問い合わせ、[[プロの漫画家としてのプライドであるともいえる。この件に関しては久米田先生も少なからずショックを受けたようである。</ref>もあって単行本への収録を自粛したとのことである。詳細については[[第二七集>さよなら絶望先生第二七集|小学館]]と藤子プロが協議した結果、単行本掲載には問題ない旨の許諾が得られた形となっている。しかし、久米田先生の意向<ref]]の紙ブログにて説明がなされている。

本当に触れられたくない久米田先生の黒歴史[編集]

上述のように黒歴史のネタ化を図る一方で、『ルートパラダイス』や『太陽の戦士ポカポカ』などの作品は、自虐ネタに使用される頻度も非常に低い。これら作品の執筆時期は下ネタ作家イメージの払拭をはかるもスランプとなった時期でもあり、作品群については挫折的認識に基づいた総括をしている。
このことからこれら作品は本当の意味での久米田先生黒歴史であるといえよう。