NHKにようこそ!
NHKにようこそ!(えぬえいちけいにようこそ)[編集]
滝本竜彦の小説『NHKにようこそ!』は、大学を中退した引きこもりの青年と、それを救うことが目的という少女を軸に、引きこもりの葛藤する姿を誇張も交えつつ描いた作品。
この作品に登場するNHKとは、日本放送協会のことではなく、「日本ひきこもり協会」(にほんひきこもりきょうかい)のこと。
概要[編集]
ウェブサイト「Boiled Eggs Online」にて、2001年1 月29日から4月16日まで連載され、
2002年1月に角川書店刊で単行本化されている。
また、大岩ケンヂの作画で漫画化され『月刊少年エース』にて2004年2月号から2007年7月号まで連載されていた。2006年にはアニメ化されている。
あらすじ[編集]
大学を中退して4年目の佐藤達広は、ひきこもりとなっていた。 佐藤は、自分が大学を辞め、無職でひきこもりであることなど全てが、謎の巨大組織の陰謀であると妄想する。 その組織の名はNHK(日本ひきこもり協会)。 そんな折、中原岬と名乗る謎の美少女が佐藤の前に現れる。 佐藤をひきこもりから脱却させるべく、岬は「プロジェクト」の遂行を宣言。 その「プロジェクト」の目的が不明のまま、岬による佐藤のカウンセリングが始まる。
アニメ版[編集]
2006年7月から12月まで、作品タイトル『N・H・Kにようこそ!』として日本全国の独立UHF系各局で放送された。全24話。
アニメ化にあたっては、日本放送協会への配慮のため、タイトルを『N・H・Kにようこそ!』と区切った表記に変更された。
しかしながらNHKにはその存在が知られていたようで、アニメ放送中の2006年12月15日にはNHK総合テレビ『ビジネス未来人』において本作品および作者が取り上げられたほか、翌2007年12月1日放映のNHK総合テレビ『日めくりタイムトラベル』においても作者がスタジオ出演し「日本ひきこもり協会を略してNHK」と紹介されていた。
スタッフ[編集]
- 原作:滝本竜彦・大岩ケンヂ
- 監督:山本裕介
- 監督補佐:園田雅裕
- シリーズ構成:西園悟
- キャラクターデザイン:右湊具央、吉田隆彦
- 総作画監督:吉田隆彦(第1話 - 第6話)、下谷智之
- 美術監督:松本浩樹
- 撮影監督:北村直樹
- 色彩設計:内林裕美
- 音楽:パール兄弟
- 音響監督:塩屋翼
- プロデューサー:千葉誠、荒井英昌、松井智
- アニメーションプロデューサー:柴田知典
- アニメーション制作:GONZO
- 製作:N.H.Kにようこそ! 製作委員会
メインキャスト[編集]
~キャラクター | ~キャスト |
CENTER:佐藤達広 | CENTER:小泉豊 |
CENTER:中原岬 | CENTER:牧野由依 |
CENTER:山崎薫 | CENTER:阪口大助 |
CENTER:柏瞳 | CENTER:小林沙苗 |
CENTER:緑川七菜子 | CENTER:宍戸留美 |
CENTER:城ヶ崎彰 | CENTER:飛田展男 |
CENTER:小林恵 | CENTER:早水リサ |
CENTER:小林友一 | CENTER:竹本英史 |
CENTER:ひきこもり星人 | CENTER:松崎亜希子 片貝薫 塩屋翼 |
番組エンディング主題歌に、大槻ケンヂと橘高文彦が歌う「踊る赤ちゃん人間」が採用されたことから大きな話題となった。
久米田康治との関連[編集]
久米田康治との関係[編集]
上述の「踊る赤ちゃん人間」の成功は、アニメ『さよなら絶望先生』主題歌が大槻ケンヂ担当になるなどの影響を与えることとなる。
さよなら絶望先生 作品内にて[編集]
12話や54話などで、小森霧が暮らしている理科室の入り口に貼ってある「NHK」は、日本放送協会のシールではなく、この「日本ひきこもり協会」である。