ふたりはプリキュア
ふたりはプリキュア
日曜朝8時30分に放映枠が設定されている、東映アニメーション制作の女児向けアニメ作品シリーズ。2004年放映開始。
朝日放送[1]→朝日放送テレビ[2](ABCテレビ)をキーステーションにテレビ朝日系列で放送されており、2018年で第15シリーズまで展開されている人気作品である。
2016年7月より朝日放送ホールディングスの傘下企業である「ABCアニメーション」が制作を請け負っている。
シリーズ概要
概要
作風としては、1990年代中盤に『美少女戦士セーラームーン』において確立された「友情系格闘美少女モノ」の系列にあたる作品。
基本プロットは、主に中学校に通う少女を主人公とし、彼女たちは「プリキュア」と称される伝説の戦士に変身する能力を与えられ、悪に立ち向かっていくというもの。作中にプリキュアをサポートするマスコットキャラクターが登場する点などは、むしろ従前の正統派魔法少女モノを踏襲しているが、戦闘の描写については男児向けのヒーロー物に見られるような肉弾戦を展開する手法がとられていることが大きな特徴である。また、作品の基本コンセプト「女の子だって戦いたい」が徹底されているため、『セーラームーン』以降の作品に見られる「タキシード仮面」のような男性キャラクターによる介入や手助けが登場しないように設計されている。
美少女格闘モノという作品の性質上、本作もご多分に漏れることなくおっきなお友達の支持を集める結果となっているが、あくまで小さな女の子に楽しんでもらうことがコンセプトである[3]ため、水着姿の絵はほとんど登場しなかったり[4]、激しいアクションシーンであっても下着の描写がなされないように配慮されている。
このようにあくまでターゲット層の憧れとして身近な少女像を描くことに注力していることが、10歳以下の女児に熱烈な人気を集め続け、シリーズを長期化する原動力となっている。
シリーズ詳細
~題名 | ~放送年月 | ~話数 | ~平均視聴率 | ~玩具売り上げ | ~備考 | h |
[[ふたりはプリキュア#cb68993a | ふたりはプリキュア]] | 2004年2月~2005年1月 | 49話 | CENTER:7.3% | CENTER:101億円 | |
ふたりはプリキュア Max Heart | 2005年2月~2006年1月 | 47話 | CENTER:7.9% | CENTER:123億円 | ||
ふたりはプリキュア Splash Star | 2006年2月~2007年1月 | 49話 | CENTER:6.4% | CENTER:60億円 | ||
[[Yes! プリキュア5 | Yes! プリキュア5]] | 2007年2月~2008年1月 | 49話 | CENTER:6.6% | CENTER:105億円 | |
[[Yes! プリキュア5 | Yes! プリキュア5 Go Go!]] | 2008年2月~2009年1月 | 48話 | CENTER:5.6% | CENTER:105億円 | 同一キャラによる2期作品は本作をもって終了。 |
フレッシュプリキュア! | 2009年2月~2010年1月 | 50話 | CENTER:6.5% | CENTER:119億円 | 本作品より1年交替シフト導入。 同時にフルCGによるダンスEDが登場。 | |
ハートキャッチプリキュア! | 2010年2月~2011年1月 | 49話 | CENTER:6.5% | CENTER:125億円 | ||
スイートプリキュア♪ | 2011年2月~2012年1月 | 48話 | CENTER:5.2% | CENTER:107億円 | ||
スマイルプリキュア! | 2012年2月~2013年1月 | 48話 | CENTER:5.3% | CENTER:106億円 | ||
ドキドキ!プリキュア | 2013年2月~2014年1月 | 49話 | CENTER:4.9% | CENTER:96億円 | ||
ハピネスチャージプリキュア! | 2014年2月~2015年1月 | 49話 | CENTER:78億円 | プリキュアシリーズ10周年記念作品。 | ||
Go!プリンセスプリキュア | 2015年2月~2016年1月 | 50話 | CENTER:64億円 | |||
魔法つかいプリキュア! | 2016年2月〜2017年1月 | 50話 | ||||
キラキラ☆プリキュアアラモード | 2017年2月〜2018年1月 | 49話 | ||||
HUGっと!プリキュア | 2018年2月〜2019年1月(予定) | プリキュアシリーズ15周年記念作品 | ||||
スター☆トゥインクルプリキュア | 2019年2月〜(予定) |
初代「ふたりはプリキュア」
作品概要
2003年に放映された東映日曜朝アニメ枠『明日のナージャ』の視聴率および関連グッズ販売がともに不振であったため、従来の女児向けアニメの方法論にこだわらない新企画として考案された。
『美少女戦士セーラームーン』以来の美少女戦闘モノであるというコンセプトをもとに、メインの視聴者層である幼稚園から小学校中学年までの女児の憧れの対象となる等身大の少女を描くというものであった。具体的には、主人公2名のイメージカラーを白と黒に設定するという大胆な手法が採られ、「女の子だって戦いたい」をコンセプトに、従前の作品にあるようなピンチのときには最終的に男性に助けられる少女像というものを否定した。また戦闘の描写においても、玩具販売を前提とした「魔法のステッキ」的なものを排除した。一方、マスコットキャラクターが体力消耗を避けるためにこの姿に変身しているという設定の「カードコミューン」という玩具は、コミューンにカードをスライドすることでプリキュアに変身したり、マスコットであるメップルとミップルの世話をすることができる設定となっており、たまごっちに相当する「携帯液晶ペット」機能や動作のために「プリキュアカード」を収集するというコレクターアイテムとしても優れており、50万個以上を売り上げる大ヒット玩具となった。玩具売り上げ額は101億円。
あらすじ
スポーツ万能、勉強嫌いで無鉄砲だけど人一倍正義感が強くクラスでも人気者の美墨なぎさ、 成績優秀で常にクラスのトップだが、実は天然ボケの雪城ほのか、 ふたりは同じベローネ学院女子中等部の2年生。 なぎさとほのかはそれぞれ不思議な生き物メップルとミップルに出会う。 邪悪なドツクゾーンがメップルたちの故郷・光の園を襲撃し、地球に逃れてきたのだった。 そして、メップルとミップルによってなぎさとほのかは変身する能力を与えられ、戦うことに… 趣味も性格も違うふたりは力を合わせてドツクゾーンから送り込まれてくる邪悪な敵に立ち向かう!!
(公式サイト「作品解説」より)
スタッフとキャスト
スタッフ
プロデューサー:西澤萌黄 土肥繁葉樹 高橋知子 鶴崎りか 鷲尾天
シリーズディレクター:西尾大介
シリーズ構成:川崎 良
キャラクターデザイン:稲上 晃
色彩設計:沢田豊二
美術監督:行 信三
製作担当:坂井和男
メインキャスト
~キャラクター | ~キャスト |
CENTER:美墨なぎさ | CENTER:本名陽子 |
CENTER:雪城ほのか | CENTER:ゆかな |
CENTER:メップル | CENTER:関智一 |
CENTER:ミップル | CENTER:矢島晶子 |
久米田康治との関連
『さよなら絶望先生』 作品内にて
アニメ版『さよなら絶望先生』 作品内にて
第二期第03話Aパートではプリキュア5らしきシーンが登場。
「ココとナッツ」が「パインとナップル」になっている。
これは「ココナッツ」と「パイナップル」というトロピカルつながりと、初代『ふたりはプリキュア』、『ふたりはプリキュアMax Heart』に登場した、ココとナッツの先代マスコットキャラ「メップル」、「ミップル」と掛けた名前だと思われる。
久米田作品出演声優関係
さよなら絶望先生の声優陣にはプリキュアシリーズへの出演経験者が多い。以下にそれを示す。
※プリキュアシリーズでの出演作と役柄の表記に話数の明記がある場合はその回のゲスト。
絶望声優の出演
- ミップル(テレビアニメ、劇場版『ふたりはプリキュア』『 -Max Heart』)
- 美墨岳(テレビアニメ『ふたりはプリキュア』『 -Max Heart』)
- スコルプ(テレビアニメ『Yes! プリキュア5 Go Go!』)
- フュージョン(映画『プリキュアオールスターズDX』)
- オレスキー(テレビアニメ『ハピネスチャージプリキュア!』)
- 藤村省吾(テレビアニメ『ふたりはプリキュア』『 -Heart』)
- 希望の園の王子(劇場版「ふたりはプリキュア Max Heart」)
- ルルン(テレビアニメ『ふたりはプリキュア Max Heart』)
- アリサ(テレビアニメ『ふたりはプリキュア Max Heart』30話)
- トワイライト/紅城トワ/キュアスカーレット(テレビアニメ、劇場版『Go!プリンセスプリキュア』)
- チョッピ(テレビアニメ、劇場版『ふたりはプリキュアSplash Star』)
- ヤドカーン(テレビアニメ『Yes! プリキュア5 Go Go!』)
- ゴーレム(テレビアニメ『スイートプリキュア♪』)
- 一寸法師の鬼(劇場版『スマイルプリキュア!』)
- 山吹尚子(テレビアニメ『フレッシュプリキュア!』)
- 桃園源吉(テレビアニメ『フレッシュプリキュア!』28話)
- 四葉一郎(テレビアニメ『ドキドキ!プリキュア』4話)
- 番慶子(テレビアニメ『ハートキャッチプリキュア!』18話)
- ベニーギョ(テレビアニメ『魔法つかいプリキュア!』)
- 庵野たんぽぽ(テレビアニメ『HUGっと!プリキュア』29話)
- 水島アヤ(『テレビアニメハートキャッチプリキュア!』22話、45話)
- 日野げんき(テレビアニメ『スマイルプリキュア!』)
- 原野一正(テレビアニメ『ハートキャッチプリキュア!』17話)
- 緑川なお/キュアマーチ(テレビアニメ、劇場版『スマイルプリキュア!』)
- チエリ[8]/先代キュアフローラ(テレビアニメ『Go!プリンセスプリキュア』)
- 琴爪ゆかり/キュアマカロン(テレビアニメ、劇場版『キラキラ☆プリキュア アラモード』、テレビアニメ『HUGっと!プリキュア』36話、37話)
- スパルダ(テレビアニメ『魔法つかいプリキュア!』)
- クシィ(テレビアニメ『魔法つかいプリキュア!』)
- サクラ(劇場版『映画プリキュアドリームスターズ!』)
- バケニャーン(テレビアニメ『スター☆トゥインクルプリキュア』)
- 天宮かえで(テレビアニメ『スター☆トゥインクルプリキュア』)
なお、井上麻里奈は俗・第07話でアニメ化されたパロディ作品『絶望先生』(リリキュア)でもキッチリ役を演じており、2012年に『スマイルプリキュア!』の出演情報が解禁された際に、
絶望先生のリリキュアが懐かしい(笑)
改蔵声優の出演
- 山口勝平(とうりゃんせA役)
- フラッピ(テレビアニメ、劇場版『ふたりはプリキュアSplash Star』)
- 蒼乃美希/キュアベリー(テレビアニメ、劇場版『フレッシュプリキュア!』)
- 堀内賢雄(ドリアンムケ皮役)
- 花咲空/コッペ(人間形態)(テレビアニメ『ハートキャッチプリキュア!』)
- メフィスト(テレビアニメ、劇場版『スイートプリキュア♪』)
- 石田彰(ヌカタ役)
- ドライ(劇場版『Yes! プリキュア5 Go Go!』)
- コロン(テレビアニメ『ハートキャッチプリキュア!』33話、34話)
- 樋口智透(吐鬼女鬼メンバー役ほか)
- 生徒会長、井上せいじ(テレビアニメ『スマイルプリキュア!』)
- ジョー岡田/ジョナサン・クロンダイク(テレビアニメ『ドキドキ!プリキュア』)
- リリア(テレビアニメ『魔法つかいプリキュア!』)
- リストル(テレビアニメ『HUGっと!プリキュア』)
じょしらく声優の出演
- プリンセス・パンプルル(劇場版『Go!プリンセスプリキュア』)
- クック(劇場版『キラキラ☆プリキュアアラモード』)
- リーヴァ(テレビアニメ『ドキドキ!プリキュア』)
- 慶長佑香(おばあちゃんA役ほか)
- 母親(第1話)、保健の先生(第12話)、母親(第29話)(テレビアニメ『ドキドキ!プリキュア』)
- サラマンダー男爵(劇場版『ハートキャッチプリキュア!』、劇場版『プリキュアオールスターズDX3』)
- 金元寿子(まーちゃん役)
- 黄瀬やよい/キュアピース(テレビアニメ、劇場版『スマイルプリキュア!』)
- 内山夕実(ヤンママ役)
- ダビィ/DB(人間形態)(テレビアニメ、劇場版『ドキドキ!プリキュア』)
- 古芝ナオト(テレビアニメ『Go!プリンセスプリキュア』)
- 山岸治雄(男性ガヤ役(第十二席)、キャスター役(第十三席))
- サンタ(テレビアニメ『HUGっと!プリキュア』45話)
- ↑ 現:朝日放送ホールディングス
- ↑ 2018年4月1日に朝日放送の持株会社移行(朝日放送ホールディングス)に伴い、テレビ放送事業を分割・承継した。
- ↑ だがその一方で、対象年齢が15歳以上のフィギュアが発売されたり、オールナイトイベントの性質上18歳未満参加禁止の劇場版全シリーズ公開イベントが行われたこともある。
- ↑ シリーズ6作目『フレッシュプリキュア!』第2話にて唯一メインキャラの水着姿やシャワーシーンが描かれたものの、女児がいる視聴者層からは不評を買い、以来カレンダー等の版権イラストや、本編でもモブキャラや男性の敵役キャラの水着姿が描かれるだけに留まっている。後に12作目『GO!プリンセスプリキュア』にてメインキャラたちの水着姿が描かれ話題となり、徐々に緩和されるようになっている。
- ↑ 当時は「岸尾大輔」名義で出演。
- ↑ テレビアニメ本編最終回49話のエピローグ部分でもセリフは無かったものの、劇場版のその後の彼女が走っているシーンが一瞬だけ登場している。
- ↑ 第11話までの役名は苗字がない「リコ」名義でクレジット。
- ↑ ソースは字幕放送。