「二十日目/四枚起承」の版間の差分
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二十日目/四枚起承 (よんまいきしょう)[編集]
タイトルの元ネタは古典落語の演目『三枚起請』より。
女遊び三昧でろくに家に帰らない建具屋の半七。
彼は馴染みの花魁の喜瀬川と夫婦になる起請文(きしょうもん)を持っていた。
だが、それは半七の棟梁も、そして三河屋の若旦那も同じ起請文を持っていた。
三人は喜瀬川の本心を問い質そうとするが‥‥。
起請文は、日本でかつて作成されていた、人が契約を交わす際にそれを破らないことを神仏に誓う文書である。単に起請ともいう。
起請文は、まず約束や契約の内容を書き、次に差出者が信仰する神仏の名前を挙げ、最後に、約束を破った場合にはその神仏による罰を受けるという文言を書く。
作品情報[編集]
2011年3月9日発売、別冊少年マガジン4月号に掲載。
P46[編集]
扉絵[編集]
携帯ゲーム機で遊ぶ蕪羅亭魔梨威、波浪浮亭木胡桃、防波亭手寅、暗落亭苦来。
P47[編集]
欄外(雑誌掲載時のみ)[編集]
前回に続き欄外に各キャラクターの紹介あり。
前回以上にざっくり紹介しつつ、丸京がさりげなく分断されている。
1コマ目[編集]
文机の上の日本人形[編集]
髪型はシャフト制作のオリジナルアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』の主人公である鹿目まどかと思われる。
ポスター[編集]
単行本第壱巻の扉絵より。
前回の展開に合わせ、丸京が抜かれている。
P48[編集]
4コマ目[編集]
木胡桃「タクシーも一台ですむね」[編集]
普通自動車の乗車定員はセダンタイプだと5人。
5コマ目[編集]
苦来「四人対戦で一人あぶれる事もない」[編集]
遊んでいるゲームはWii版『マリオカート』と思われる。
『マリオカート』はじめ対戦可能なゲームでは、最大人数が4人のことが多い。
P49[編集]
1コマ目[編集]
手寅「戦後日本の核家族化により 四人単位でしっくりくる社会になっているのよ」[編集]
日本の合計特殊出生率(一人の女性の生涯出産平均数)は1920年代は5.00以上、1930年代から1940年代は平均4.00以上を維持していたが、1950年代前半にかけて3.00付近まで下降。
戦後の高度経済成長が始まる1950年代後半から1970年代にかけて2.00付近で横ばいとなる。
1970年代後半からは2.00を割り、以降は緩やかに減少し続けている。
3コマ目[編集]
箪笥の上の黒い影[編集]
不確かではあるが、今話では『魔法少女まどか☆マギカ』の背景ネタが多い点から推察すると、OPのラストにて、美樹さやかの傍にいる黒猫ではないかと思われる。
5コマ目[編集]
魔梨威、木胡桃、手寅、苦来「四天王ごっこー!!」[編集]
才能に甲乙つけ難い四人を評価する言葉。
仏教における六欲天の第一天・四大王衆天に在る四尊の守護神が由来。
持国天=東、増長天=南、広目天=西、多聞天=北に安置することが多い。
ちなみに日本では、多聞天を独尊像として安置する場合は毘沙門天と呼ばれる。
落語界において「四天王」と言えば7代目立川談志・5代目三遊亭圓楽(先代)・3代目古今亭志ん朝・8代目橘家圓蔵を指す。
ちなみに初期の頃は圓蔵ではなく5代目春風亭柳朝(小朝の師匠)であったが、圓蔵(当時月の家円鏡)がテレビで売れた為、70年代に入ってから替えられた。
上方では戦後絶滅しかかった上方落語を復興させた3代目桂米朝・3代目桂春團治・6代目笑福亭松鶴・5代目桂文枝を呼ぶ。
ちなみに、現在若手の春風亭一之輔・古今亭朝太・立川志の吉・三遊亭きつつきら、東京落語四天王の孫弟子(朝太のみ直弟子)で、結成される「落語四天王隔世遺伝の会」というのも存在している。
P50[編集]
1コマ目[編集]
木胡桃「ハート様は 嫌です!!」[編集]
漫画『北斗の拳』の登場人物。南斗孤鷲拳伝承者シン率いるKINGの幹部の一人で、4人の幹部はトランプのマークになぞらえた名前を持つ。
単行本ではシルエットに目が加筆されている。
インパクトの強い風貌と、断末魔の「ひっ! ひでぶっ!」などから人気が高く、読者の間では「ハート様」の呼び名が定着している。最近ではゲームやパチスロでも正式名称が「ハート様(英語表記はMr.Heart)」になっていた。
4コマ目[編集]
手寅「徳川四天王とか」[編集]
酒井忠次、本多忠勝、榊原康政、井伊直政の四武将。
徳川家康に仕えた譜代[1]の臣で、江戸幕府創設までに特に顕著な武功を立てた。
このうち本多忠勝、榊原康政、井伊直政の3名は、豊臣秀吉による家康の関東移封に従い[2]、関ヶ原の戦いを経て江戸幕府開府の礎を築いたことから「徳川三人衆」もしくは「徳川三傑」とも言われている。
しかし、関ヶ原の戦傷で井伊直政が江戸幕府開府の直前に死去し、残る本多忠勝、榊原康政ら武功派は幕府中枢から遠ざけられ晩年は不遇だった。その後も井伊家のみが大老四家[3]とされ、幕府の中枢を支えている。
苦来「ラーメン四天王とか」[編集]
外食チェーン店運営企業のコロワイド(本社:神奈川県横浜市)が経営するラーメンチェーン店。
麺、スープ、タレ、チャーシューの四大要素に名の由来があり、とんこつラーメンがメインとなっている。
5コマ目[編集]
魔梨威「ものまね四天王 はい キグ! ルパン!!」[編集]
フジテレビで放送された『ものまね王座決定戦』において、その模写力と演技力の高さからトップの地位を誇った栗田貫一、清水アキラ、コロッケ、ビジーフォー(グッチ裕三、モト冬樹)の四組を指す。
1988年頃からこの呼称が使われるようになり、同番組の隆盛を支えた存在だったが、1992年にコロッケが番組プロデューサーと対立し、主要出演者[4]がフジテレビ系列のものまね番組を一斉降板し、日本テレビの「ものまねバトル大賞」に移籍する事態が生じた。
それ以降はコロッケ不在のまま、栗田貫一、清水アキラ、グッチ裕三、モト冬樹を四天王としたり、抜けた穴を布施辰徳で埋めて呼称は存続した。
しかし、ビジーフォーが解散して番組から降板したため、四天王も事実上消滅することとなった。
同番組も視聴率低迷で1999年に終了し、2000年からは吉本興業制作の「爆笑そっくりものまね紅白歌合戦」としてリニューアルされた為、清水・栗田の出演も無くなった。
また、松本明子、松居直美、篠塚満由美、斉藤ルミ子が「ものまね女四天王」と呼ばれる。[5]
さらに、ダチョウ倶楽部、笑福亭笑瓶、ピンクの電話、しのざき美知が「ものまねお笑い四天王」と呼ばれている。
ルパンは、ものまね四天王のひとりである栗田貫一が番組で度々ルパン三世のものまねをしていたことから。なお、栗田のものまねが非常に似ていたため、初代ルパン三世役の山田康雄が亡くなった後に役を引き継いでいる。尚山田も生前から「自分に何かあったら栗田に頼め」と後継者指名とも取れる言葉を残していた。
6コマ目[編集]
木胡桃「ふ~~~じこちゃ~ん」[編集]
ルパン三世がヒロインである峰不二子を呼ぶ時の台詞。
ルパン三世の物真似として代表的な台詞でもある。
P51[編集]
1コマ目[編集]
文机の上の日本人形[編集]
P587・1コマ目にあったツインテールがなくなっている。
やや不鮮明だが、カチューシャが確認できるので『[[[斎藤千和 魔法少女まどか☆マギカ]]』のメインキャラクターの一人である暁美ほむら(CV])と思われる。
2コマ目[編集]
手寅「これが五人組だったら連帯責任取らされたり密告しあったり殺伐としてしまうよ」[編集]
江戸時代の町人・百姓の五人組制度のこと。[6]
町人・百姓が五戸一組で組織された。隣保の相互扶助制度ではあったが、連帯責任が生じるために納税・年貢納などの状況を相互に監視し合うこととなった。また、取り締まりが行われた牢人(浪人)や隠れ切支丹もこの制度を利用して監視・摘発された。
ただし、この制度は形骸的な部分も多く、村落単位で連帯責任となる場合も多かった。
また類似の制度として、安土桃山時代に豊臣秀吉が設けた武士の五人組制度もある。こちらは町民は十戸一組の十人組制度だった。
目的は江戸時代のものと同じで、江戸幕府は豊臣政権の制度を有用と判断して継承し、町民・百姓の「五人組」として発展させた。
3コマ目[編集]
苦来「トラブルおこるのは たいてい五人組ユニット」[編集]
最近では韓国のユニット「東方神起」「KARA」が事務所との契約問題でトラブルとなっている。
4コマ目[編集]
魔梨威「先月まで私たち五人だったから 月給一万とかだったのか」[編集]
韓国のアイドルグループ・KARAの騒動から。
メンバーの1人当たりの給料が月平均で14万ウォン(約1万円)だったことなどの労働環境の過酷さから、3人のメンバーが事務所を訴える事態となった。
騒動は2011年1月に発生し、4人のメンバーが「嫌な仕事を強要」され人格が否定されたとして事務所との専属契約解除を申し出たが、慰留された。しかし結局、2月に入って3人のメンバーが事務所に対して専属契約解除を求める裁判を起こした。
ちなみにKARAは現在は5人組だが、かつては4人組のグループで、初期メンバーの1人が脱退した際に、2人が加入し5人組となった。
P52[編集]
第一篇(赤白)・4コマ目[編集]
手寅「私 犯人わかっちゃった」
苦来「私も」[編集]
楳図かずおの項目参照。
細かいことだが、楳図かずおはボーダーシャツを常時70枚はストックしてると云うから、犯罪に手を染めるとは思えないが・・・。
P53[編集]
第二篇(第二ボタン)1、3コマ目[編集]
木胡桃「エビゾー先輩に第二ボタンもらっちゃった!!」
魔梨威「私も伊藤先輩に第五ボタンもらったよ!!」[編集]
市川海老蔵と、海老蔵への暴行事件で逮捕起訴された伊藤リオンのこと。
P54[編集]
1コマ目[編集]
手寅「まんがタイムきららに載っちゃうかもよ!!」[編集]
かきふらいの漫画『けいおん!』などでおなじみの4コマ漫画雑誌。萌え系の作品が多い特徴がある。芳文社発行。
以前、ヤス先生の『五日性滅亡シンドローム』が連載されていたことがあり、久米田先生によるヤス先生いじりと思われる。
木胡桃「今のじゃぬるすぎやしないですか!」[編集]
『まんがタイムきらら』は祖誌の『まんがタイム』よりも若年齢層が主な購読対象で、ラノベやゲームの需要層も意識した掲載傾向があり、SFやファンタジーを取り入れた野心的な作品も少なくない[7]。
2コマ目[編集]
手寅「ぬるいくらいが丁度いいのよ」[編集]
2008年のマガジンSPECIAL・No.11「新人4コマFestival」にて、新人作家の4コマ作品の講評を[[この時に講評を受けた作家には後にマガスペで『くろのロワイヤル』を描く木下由一、[[別マガ>別冊少年マガジン|久米田康治]]が務めた時にも、「可愛い絵を描くならギャグはヌルいほうがいいんです。断言します。ぬるければぬるいほど売れます。」と分析している<ref]]で『嵐の伝説』を描く佐藤将、『恋忍』を描く高本ヨネコがいた。</ref>。中途半端なギャグで済ます一因には、派手なギャグを取り入れると、登場美少女が派手なリアクションやデフォルメ顔をしなくてはならず、イメージダウンで人気が下がるのもあると思われる。
6コマ目[編集]
木胡桃の携帯ストラップ[編集]
『魔法少女まどか☆マギカ』の謎の生命体であるキュゥべえ。
P55[編集]
5コマ目[編集]
苦来「例の使い過ぎ事件以来・・・・・・ 夜は電源落とされるようになったんですよね・・・・・・」[編集]
十六日目より。
P56[編集]
1コマ目[編集]
文机の上の日本人形[編集]
不鮮明だが、髪型とカチューシャが無い点から『[[[喜多村英梨 魔法少女まどか☆マギカ]]』のメインキャラクターの一人である美樹さやか(CV])と思われる。
貼り紙「ホルモン料理始めました。」[編集]
はるき悦巳の漫画『じゃりン子チエ』からであろうか。 ホルモン焼き屋を営むチエの祖母の竹本菊の台詞より
ひもじい、寒い、もお死にたい。不幸はこの順番で来ますのや。
テレビ横のホワイトボード
こたつの上の紙「契約書」[編集]
両者から推測して、ホワイトボードは『魔法少女まどか☆マギカ』のマスコットキャラクターであるキュゥべえの顔と思われる。
2コマ目[編集]
手寅「四隅に座って順番に回って 寝ないように隣の人の肩を叩くの」[編集]
「かってに改蔵」第34話でもメインキャラクター四人が雪山で遭難した際に、小屋の中でこの方法を行っている。
P57[編集]
8~10コマ目[編集]
苦来「ん・・・ 待って この方法だと常に一人は移動しているから 最初にいたカドには誰もいなくなる・・・・・・ 五人いないと成立しない」[編集]
元ネタは「スクエア」と題される有名な都市伝説。
「直感では成立しそう」だが「よく考えてみて初めておかしさに気づく」という、何の疑いもないまま怪異を体験したあとで恐怖が明かされるギャップが怖さのエッセンスとして秀逸な怪異譚。
2000年代に『世にも奇妙な物語』『平成教育委員会』『探偵学園Q』『USO!?ジャパン』などテレビ番組やコミック作品などで取り上げられまくったことにより広まったため、昨今では怪談話として語られる事は殆ど無いようだ。
「かってに改蔵」第34話でも、これがオチとして取り上げられている。
P58[編集]
P599 楽屋雀の巣 じょしらく通信 ファンページ(雑誌掲載時のみ)[編集]
義務?[編集]
今話の覆面落語家[編集]
P58の7コマ目[編集]
丸京不在中に馴染んだのか、初めて「覆面」と呼ばれる。
かゆいところ[編集]
P48・苦来の全身絵[編集]
かつて『さよなら絶望先生』8話にて、木津千里のバースデーケーキを四等分しようとしたエピソードにちなんでか、今話では暗落亭苦来がケーキを切るさりげないリフレインが発生。
今話の丸京[編集]
- P48の2コマ目
- P50の2コマ目・8コマ目
- P54の8コマ目
- P57の11コマ目
- P58の1コマ目・6コマ目・7コマ目
- ↑ 酒井・本多・榊原は三河衆、井伊のみ近国衆。
- ↑ この時点で四天王筆頭の酒井忠次は隠居している。
- ↑ 井伊家、酒井家(雅楽頭系。四天王の忠次は左衛門尉系のため異なる)、土井家、堀田家の四家。井伊家は直政の次男・直孝や子孫の直弼ら5名の大老を輩出している。
- ↑ 司会者の研ナオコ、出演者のコロッケ、篠塚満由美など。
- ↑ 当初は斉藤ではなくしのざき美知だったが、しのざきがお笑い四天王に含まれるようになったため斉藤が四天王に加わった。
- ↑ 明治以降も慣習としてゆるやかに継承され、戦時中は町内会単位で「隣組」を組織する制度もあった。この「隣組」の宣伝歌が戦後に歌詞を変えて『ドリフ大爆笑』の主題歌になっており、時を越えて五人組に歌われた。
- ↑ ストーリー漫画に特化した姉妹誌『まんがタイムきららフォワード』では『魔法少女まどか☆マギカ』のコミカライズも連載されており、アニメに負けず劣らずの凄惨な内容になっている。