「魔法少女まどか☆マギカ」の版間の差分
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第5話の予告イラストに、[[さのすけ]]が登場した。担当したのはニトロプラスのゆーぽん先生で、さのすけを描いた理由については[[シャフト]]と[[さよなら絶望先生|絶望先生]]のファンだったとのこと<ref>『小説版 魔法少女まどか☆マギカ 特別版』付属の「ニトロプラスグラフィッカーズ ファンアート ブック」より。当該の第5話予告イラストも収録されている。</ref>。<br /> | 第5話の予告イラストに、[[さのすけ]]が登場した。担当したのはニトロプラスのゆーぽん先生で、さのすけを描いた理由については[[シャフト]]と[[さよなら絶望先生|絶望先生]]のファンだったとのこと<ref>『小説版 魔法少女まどか☆マギカ 特別版』付属の「ニトロプラスグラフィッカーズ ファンアート ブック」より。当該の第5話予告イラストも収録されている。</ref>。<br /> |
2024年1月6日 (土) 01:30時点における最新版
魔法少女まどか☆マギカ(まほうしょうじょまどかマギカ)[編集]
[[2004年に放送された『この醜くも美しい世界』はシャフト<ref]]とガイナックスの共同制作。</ref>と、新房昭之監督[1]の共同では初めてとなる完全オリジナルアニメ作品。ジャンルは魔法少女モノ。
第15回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞受賞作品。
2011年1月6日から4月21日まで毎日放送(MBS・近畿)をキーステーションにTBS(関東)・CBC(東海)の地上波と、ニコニコチャンネル・Showtime・アニメワンによるWeb配信でレギュラー枠としては第10話[2]まで放送された。
その後の放送は「放送延期」の項を参照(放送日時はMBS基準)。
作品概要[編集]
21世紀初頭の日本を舞台として、優れた魔法少女となれる素質を持ちながらも傍観者として振舞うヒロイン・鹿目まどかの心の葛藤と、マスコットキャラと「契約」することで願いを叶えた魔法少女に降りかかる過酷な運命を描いた魔法少女モノでありダークファンタジーでもある。
新房昭之監督・シャフト制作アニメであることに加え、ニトロプラス所属の演出家・&ruby(うろぶちげん){虚淵玄};が紡ぐ緻密で重厚な設定の脚本、漫画家・蒼樹うめの描くキュートで可愛らしい絵柄のキャラクター、梶浦由記による音楽、さらには「魔女」のデザインや戦いの場となる異空間の描写に劇団イヌカレーが起用されるなど、メルヘンホラーとも形容される独自の世界が高く評価された。また、放送期間中から視聴者の興味を引きつけるストーリーが注目を集めていたが、最終回目前に東日本大震災の影響により最終回の放送が1か月延期されるといった偶発的な出来事もあり(後述)、結果的には2011年のアニメでは最大の話題性を集めた。
あらすじ[編集]
何気ない生活を送ってきた中学2年生の少女である&ruby(かなめ){鹿目};まどかは、夢の中で出会った少女の&ruby(あけみ){暁美};ほむらと現実でも遭遇したことをきっかけにまどかの運命を変えていく。まどかを中心に、まどかと周囲の人間たちの、心情と葛藤を描く魔法少女アニメ作品。
大好きな家族がいて、親友がいて、時には笑い、時には泣く、そんなどこにでもある日常。 見滝原中学校に通う、普通の中学二年生・鹿目まどかも、そんな日常の中で暮らす一人。 ある日、彼女に不思議な出会いが訪れる。 この出会いは偶然なのか、必然なのか、彼女はまだ知らない。 それは、彼女の運命を変えてしまうような出会い―― それは、新たなる魔法少女物語の始まり――。
(公式Websiteより引用)
作風と特徴[編集]
キャラクター原案は『ひだまりスケッチ』の作者である[[他に「ちだまりスケッチ」「血溜まりスケッチ」の表記もある。虚淵玄氏は蒼樹うめ、脚本は18禁ゲーム製作会社「ニトロプラス」のシナリオライターである虚淵玄が担当。虚淵氏のアダルトな暴力的描写や登場人物がほぼ死亡する作風ゆえに、発表当初から「血だまりスケッチ」<ref]]で「血溜まりスケッチ」の表記を使用している(⇒★>http)。なお、中にはアニメ版の二期と三期のタイトルを基にして「血だまりスケッチ×37564」、「血だまりスケッチ×首3つ」というあだ名を考えた者もいた。</ref>というあだ名が冗談交じりで付けられていた。しかし、虚淵氏はあくまでも「ハートフル魔法少女アニメ」路線を強調、予告編も「この生活はすっごく大変だけど、精一杯頑張ります!」と、あくまでも普通の魔法少女アニメのアピールをしている。第1話~第2話では魔法少女・巴マミが必殺技を使って魔女と戦い、従来の魔法少女アニメに沿った振る舞いを行っていた。
ところが、第3話で巴マミが魔女によって惨殺されたため「血だまりスケッチ」というあだ名が本当に冗談ではなくなってしまい、関東地区での放送終了後、虚淵氏はTwitterで「普通の虚淵に戻ります」宣言[3]をし、ストーリーは虚淵氏の得意とするハードな路線へと舵を取り始める。
第4話ではまどかの親友の&ruby(しづき){志筑};仁美が旅立ちセットを用いて来世への集団渡航を行いかけ、第5話では新たに登場した魔法少女・佐倉杏子と、マミ亡きあとに魔法少女となった美樹さやかが対立状態となる。そして、これまで魔法少女たちを促していたキュゥべえの目的が次第に明かされていくと、魔法少女の秘密を知って心が絶望に満たされることで自らが魔女化してしまう暗転が生じる。次第に魔法少女たちが追い込まれていき、第9話では魔女化した魔法少女との絶望的な戦いにまで発展していき、第10話ではほむらの壮絶な過去が明かされ、超強大な魔女・ワルプルギスの夜との最終決戦へと向かっていく。
虚淵によると、製作に玩具タイアップが無いのでキャラの途中退場は可能な前提で進められており、「会議で打ち合わせするんですけど、毎回、ダメ出しも出ないで、5分くらいで終わっちゃって『飲みに行こう』みたいな流れで、結構ビックリしたんです。めちゃくちゃ好き放題書かせてもらって」「コンテで別の話になってんじゃね?って思って。半分諦めて出してたら、まんまのコンテで上がってた」と回想しており、自分以上に作品の成立を推し進めたのは「アニメ慣れしてない脚本家に変な脚本を書いてもらって、それを強引に映像にすれば面白い映像になるだろう」と目論んでいた新房昭之監督の存在が大きかったと述べている。虚淵曰く、「本当に、あの人(新房監督)は変わったことばかりしたがるんで・・・」とのこと[4]。
公式サイトのキャラクターページ(⇒★>http)で紹介されているメインキャラクターのうち三人が第9話終了時点ですでに死亡するという、魔法少女ジャンル史上に類を見ない非情かつ悲壮なストーリー展開で話題を読んだ。
メディアミックス展開[編集]
- コミカライズとスピンオフ作品
作画:ハノカゲによる描き下ろしコミックスが全3巻刊行[5]。
『[新編] 叛逆の物語』のコミカライズが全3巻刊行予定。
スピンオフ外伝『魔法少女おりこ☆マギカ』(作画:ムラ黒江)が全2巻刊行[6]。
オリジナル外伝『魔法少女かずみ☆マギカ ~the innocent malice~』(原作:平松正樹、作画:天杉貴志)が全5巻刊行。
スピンオフ『魔法少女まどか☆マギカ ~The different story~』[7](作画:ハノカゲ)が全3巻刊行。
『[新編] 叛逆の物語』の公開に合わせ外伝『魔法少女たると☆マギカ The Legend of "Jeanne d'Arc"』(枡狐/蛙空)、『[新約] 魔法少女おりこ☆マギカ』(ムラ黒江)、『魔法少女すずね☆マギカ』(GAN)の連載・刊行が予定されている。
コミック作品は芳文社の「まんがタイムKRコミックスフォワード」より刊行されている。(詳細⇒★>http)
描きおろし以外のスピンオフ・外伝作品は「まんがタイムきららフォワード」や「まんがタイムきらら☆マギカ」(後述)にて連載されている。
- ノベライズ
著者:&ruby(にのまえ){一};&ruby(はじめ){肇};、イラスト:ゆーぽん[8]による小説版上下巻がニトロプラスブックスより8月に刊行。[9]。
虚淵玄監修を謳い、[[コミックマーケット80で先行販売され、初回限定版にはニトロプラスの絵師による特典小冊子<ref]]も描かれたアニメ第5話の予告イラストも掲載。</ref>が付属。
上記公式ノベライズの新装丁となる一般流通版が芳文社より2012年5月9日[10]に発売。
一般流通版のイラストはカバー・口絵を蒼樹うめ、挿絵をシャフトが担当する。
- ゲーム
PSP用ソフト『魔法少女まどか☆マギカ ポータブル』が2012年3月15日に発売。
販売元はバンダイナムコゲームス・バンプレストレーベル。ニトロプラス・シャフトとの共同開発を謳っている。
初回限定版(完全契約BOX)に付属するfigmaの生産の関係上、発売7か月前の告知となった。
同作のプロモーションの一環として10月14日にはiOS/Android向けのミニゲーム「マミのどきどきティロ・フィナーレ」が配信開始される。
ソーシャルゲームのmobageでは「魔法少女まどか☆マギカ」のカード育成ゲームを8月からサービスインしている。
同作では魔法少女を育成して魔女や他のプレイヤーが育てた魔法少女と戦うゲームとなっている。
これ以外にも、PSP用ゲーム「ゴッドイーターバースト」(詳細⇒★>http)、PS3用ゲーム「テイルズ オブ エクシリア2」や各種オンラインゲームなどでコスチュームなどのコラボレーションも行われている。
- 専門誌
コミカライズとスピンオフ作品の出版元である芳文社より、専門誌の『まんがタイムきらら☆マギカ』を2012年6月より隔月で刊行。
アンソロジー作品を中心に、劇場版情報や新房昭之監督をはじめスタッフとキャストのインタビュー、時系列年表など作品に特化した内容となっている。
放送延期[編集]
2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震([[水没した廃墟のシーン、さらに、スーパーセル(竜巻の原因となる巨大積乱雲)から避難した人々・避難所のシーンなどがあったこと(後日放送・配信された際も、テレビ放送では避難所のシーンは一部カットされている)が、前述の地震の被災地を彷彿とさせるため、自粛された要因と推測されている。なお、3月16日にMBS・TBS・CBCの放送休止のアナウンスの際には「自粛」という表現を用いていたが、3月23日に以降の放送を全て休止するアナウンスの際に「自粛」という表現が削除された。</ref>。同時期放送の作品は震災報道で休止した分を一週間繰り下げて放送しているが、このような放送自粛措置が取られているアニメは本作と『お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ!!』の第10話[11]だけである。これに際してBD/DVDも全巻の発売日が全て一ヵ月づつ延期されている。なお、残る放送話数は4月中の放送を目指し調整していた。(⇒★>http)
ちなみに、先述の『お兄ちゃんのこと-』も10話以降は平常放送に戻り3月末頃の終了に向かっており、他のアニメも遅くとも4月初週までに放送終了する目途がおおよそ立っており、4月以降も放送が続くアニメも一週繰り下げ放送になった程度の影響しかない[12]。
しかし、本作に限っては他のアニメと違い、放送再開がいつまでも決まらず最終的にはレギュラー放送は事実上の打ち切り状態になった。
その原因として、虚淵氏のツイートで相変わらずシャフトがクライマックス目前になってもなお絶賛作業中であるということが語られている(⇒★1>http、★2>http、★3>http)ことから、今回の延期で時間的余裕ができたもののそれでもまだ足りないと判断されたためだろうと推測される。これについては「さすがシャフト」と言うべきであろう。
4月10日にMBSでは4月21日深夜に第11話、第12話(最終回)の2話連続、TBSでは4月21日深夜、CBCでは4月24日深夜にそれぞれ第10話~第12話の3話連続で放送されることが公式発表された。また、Web配信もCBC終了後にニコニコチャンネルが最速で配信開始。順次他サイトでも配信されている。
テレビアニメが予定の期間内に終わらない場合、そのまま放送が見送られるケースが多いが、まとめて放送されるのは異例の扱いである。
放送日の4月21日には、関東地区、関西地区の読売新聞朝刊に「完結編本日放送」の全面広告が掲載された。
大ヒットへの経緯[編集]
本作はタイトルこそ魔法少女と銘打ってあるものの、女児向けの魔法少女とは一線を画した作品である。したがってターゲットとなる主要視聴者層は青年オタク、いわゆる大きなお友達であり、放送開始前には一般層に注目されることのない深夜アニメのひとつにすぎなかった。実際のところ、最初の本作が話題となったのも、前述のような衝撃的な展開となった第3話の反響が2ちゃんねるなどのネット掲示板やアニメファンサイトが中心であった。2ちゃんねるにおける記録的な盛り上がりを受けて、本作の公式Twitterが呼応的に盛り上がりを言及してみたり、江戸川区議会議員が自身の公式ブログで本作を話題作として紹介するなど、インターネット媒体に触れる頻度の高い人々を中心としてネット媒体を介して話題性が飛躍的に高まっていったのも本作の特徴であった。また、こうした日本国内の盛り上がりを受け、放送が行われていない日本国外の地域からも、作品を多角的に分析するサイトが登場するなど様々な反響があり、2011年冬期のアニメの中では抜群の話題性を集める作品となっていた。
しかし本作がいよいい謎解きに取り掛かる時期であった2011年3月11日に、東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)が発生、さらに津波による電源喪失を契機として福島第一原子力発電所事故が発生するなど日本社会は大混乱となった。震災報道が一段落し、日本社会が大混乱からある程度の秩序と落ち着きを取り戻すまでの1か月半の空白期間は、かえって本作への期待を高めることとなった。いわば、現実の日本社会がワルプルギスの夜を迎えてしまったかのような状況において、そのカタルシスとしてまどかに救いを求めた形となる。
奇しくも虚淵氏は、2011年2月10日発売の『アニメディア』2011年3月号に掲載されたインタビューにて、本作の内容を原子力発電に例えた話題に触れていた。劇中におけるキュゥべえの契約を原子力発電に喩えて説明し、対価やリスクについてただ否定するのも間違いであり、悲劇や犠牲を無駄にしないためにも折り合いをつける方法を探し続けるべきではないかと述べていた。
延期されていた最終回の集中放送が決定すると、当日の新聞朝刊に全面広告が掲載されるなどの大々的な告知が行われるという極めて異例の対応も重なり、最終回は深夜時間帯にしては驚異的な高視聴率[13]を記録している。
また2011年4月27日に発売されたBDの初週売り上げ枚数が、1巻5万3千枚、2巻5万4千枚で、ともにオリコン週間ランキング総合1位を獲得、同じシャフト制作アニメ『化物語』6巻の5万1千枚を超えてTVアニメ歴代1位の記録を樹立した。
放送後の影響力[編集]
このように作品自体が盛り上がりを見せる中で、関連商品の展開は遅れ気味であった。その口火を切ったのが、2011年5月よりグッドスマイルカフェ(千葉県松戸市)が運営する期間限定カフェテリア「魔法少女まどか☆マギカカフェ」(⇒★>http)であった。企画は連日盛況の賑わいを見せた。あまりの好評ため開催期間を当初予定より延長し3か月半に渡って開催された。この流れを受けて2011年10月28日よりAKIBAカルチャーズZONEにて「まどカフェ」が期間限定で復活した。また同人誌関係では、制作スタッフが結成したサークル「まどか屋さん」発行の非公式同人誌『ティロ・フィナーレ本』[14]が2011年のコミックマーケット80で発売され、約2時間で完売。その後中古で29400円のプレミアが付くも売れており、人気の高さが窺える。
2012年に入ってもその人気は翳ることを知らず、「魔法少女まどか☆マギカ展」(⇒★>http)が東京(2011年12月)・大阪(2012年2月)・名古屋(2012年3月)の三大都市で順次開催された。とりわけ名古屋会場では、東海地域最大のメディアである中日新聞社が共催となり、中日新聞に全面カラー広告が掲載された[15]ほか、名古屋会場から新規展開グッズが投入されるなど、放送から一年を経過しているにもかかわらず盛り上がりは過熱している状態である。
国外展開[編集]
日本国外では、北米版BD/DVD(アメリカ・カナダ)、英国版DVD、イタリア語版BD/DVD、ドイツ語版DVD、オーストラリア版BD/DVDが発売されているほか、フランス語版が予定されている。またイタリアでは、国営放送であるイタリア放送協会のRai 4にてイタリア語吹き替え版が放送された。
ニコニコ生放送を通じて、台湾向けに繁体字中国語字幕付加版の配信が行われたほか、2012年2月には英語吹替版BD/DVDの発売を記念して日本・アメリカ・カナダ・イギリス・オーストラリア・ニュージランドの全6か国に向けた英語吹き替え版の配信が行われた。
台湾・台北市にオープンした『グッドスマイル&カラオケの鉄人カフェ 台北店』では2011年12月のオープン当初から2012年6月まで『まどか☆マギカカフェ』が開催されていた。
受賞歴[編集]
- 第16回アニメーション神戸賞作品賞・テレビ部門
- ニュータイプアニメアワード14部門
- 作品12部門
- 作品12部門
作品賞、キャラクター賞女性部門(暁美ほむら)、キャラクター賞マスコット部門(キュゥべえ)、主題歌賞(コネクト)
劇伴賞、監督賞、シナリオ賞、キャラクターデザイン賞、撮影賞、美術賞、色彩設定賞、エフェクト賞
- 声優2部門
- 声優2部門
- 第32回日本SF大賞最終候補
- ネット流行語大賞2011共同版[16]・銅賞(僕と契約して、◯◯になってよ!)
- ネット流行語大賞2011本家版[17]・4位(わけがわからないよ)、9位(マミる)
- 第15回文化庁メディア芸術祭
- アニメーション部門大賞
- みんなのメ芸賞第2位
- 超A&G「ノンコとのび太のアニメスクランブル」アニメグランプリ2011
- 最優秀作品賞
- 最優秀女性声優賞(悠木碧)
- 第11回東京アニメアワード
- テレビ部門優秀作品賞
- 個人2部門
監督賞(新房昭之)、脚本賞(虚淵玄)
クイーンオブヒロイン賞(鹿目まどか)、ワーストダークキャラ賞(キュゥべえ)
- 作品部門
- 作品部門
ベストテレビアニメ賞、ベストアニメ楽曲賞(コネクト)
- 声優・歌手部門
- 声優・歌手部門
モーストインプレッション女性声優賞(悠木碧)
- 第19回アニメ&マンガ大賞(フランス)
- アニメ部門最優秀エスポワール賞
- Licensing of the Year in JAPAN 選定委員特別賞
- 第43回星雲賞メディア部門
- 第11回Sense of Gender賞シスターフッド賞
劇場プロジェクト[編集]
2011年11月10日発売のNewtype12月号にて劇場プロジェクトの始動が発表された。
全3部作で、テレビ版の総集編2作と新作1作の制作が予定されている。
総集編となる2作品は2012年10月公開で、タイトルは第1作『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [前編] 始まりの物語』(10月6日公開・第1話〜第8話)と第2作『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [後編] 永遠の物語』(10月13日公開・第8話終盤〜最終話)となる。
ストーリーの大筋に変更はないが、シーンの追加、新規作画、劇伴の変更[18]、再アフレコ、サウンドのサラウンド化など劇場版クオリティへの変更が行われた。
新作は『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編] 叛逆の物語』のタイトルで2013年10月26日公開。
最終話でまどかの願いによって再構築された「魔法少女が魔獣と戦う世界」での物語となる。
上映前にアニプレックス・シャフト制作である『〈物語〉シリーズ セカンドシーズン』登場キャラクターによるマナー映像が週替わりで上映される。
『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [前編] 始まりの物語』の第1週週末興業収入は1億3800万円。
『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [後編] 永遠の物語』の第1週週末興業収入は1億7100万円。
全国43館での上映、ということを考えるとかなりの高成績[19]を残している。
『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編] 叛逆の物語』では配給をワーナーブラザースが行い、上映劇場は129館となった。これは[前編]/[後編]の3倍の規模となる。第1週週末興行収入は4億8000円となった[20]。
その後も勢いは止まる所を知らず、公開21日目に動員数は100万人を突破。興行収入は12月31日付で20億円を突破、ー2013年のワーナーブラザース映画の国内興行収入トップの座を勝ち取り[21]、最終的には約23億円を見込んでいる。
マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝[編集]
2017年8月22日にサービスを開始したスマートフォン向けアプリゲーム。神浜市というゲームオリジナルの舞台を設定し、ほむらをはじめとする魔法少女に加え、新たな魔法少女が登場するストーリーが展開されている。 2020年1月よりテレビアニメが放映される。
スタッフ・キャスト[編集]
スタッフ[編集]
- TV版
原作:Magica Quartet[22]
監督:新房昭之
脚本:虚淵玄(ニトロプラス)
キャラクター原案:蒼樹うめ
キャラクターデザイン:岸田隆宏
シリーズディレクター:宮本幸裕
総作画監督:谷口淳一郎・高橋美香
アクションディレクター:阿部望・神谷智大
異空間設計[23]:劇団イヌカレー
レイアウト設計:牧孝雄
美術監督:稲葉邦彦
美術設定:大原盛仁
色彩設計:日比野仁・滝沢いづみ
ビジュアルエフェクト:酒井基
撮影監督:江藤慎一郎
編集:松原理恵
音響監督:鶴岡陽太
音響制作:楽音舎
音楽:梶浦由記
アニメーション制作:シャフト
- 劇場版
総監督:新房昭之
監督:宮本幸裕
キャラクターデザイン:岸田隆宏・谷口淳一郎
総作画監督:谷口淳一郎・山村洋貴
副監督:寺尾洋之
美術監督:内藤健
エフェクト作画監督(新編):橋本敬史
異空間美術(新編):南郷洋一
メインキャスト[編集]
~キャラクター | ~キャスト |
CENTER:&ruby(かなめ){鹿目};まどか | CENTER:悠木碧 |
CENTER:&ruby(あけみ){暁美};ほむら | CENTER:斎藤千和 |
CENTER:巴マミ 鹿目タツヤ ワルプルギスの夜 |
CENTER:水橋かおり |
CENTER:美樹さやか | CENTER:喜多村英梨 |
CENTER:佐倉杏子 | CENTER:野中藍 |
CENTER:上条恭介[24] | CENTER:吉田聖子 |
CENTER:&ruby(しづき){志筑};仁美 エイミー[25] |
CENTER:新谷良子 |
CENTER:鹿目詢子 | CENTER:後藤邑子 |
CENTER:鹿目知久 | CENTER:岩永哲哉 |
CENTER:早乙女和子 | CENTER:岩男潤子 |
CENTER:キュゥべえ[26] | CENTER:加藤英美里 |
CENTER:百江なぎさ[27] | CENTER:阿澄佳奈 |
スタッフとキャストがシャフトと新房昭之監督作品に見られるメンバー(通称:新房組)で構成されている。
本作品における久米田作品声優の出演は以下の通り。
- じょしらく・かくしごと声優
- かくしごと声優
- 加藤英美里(ナディラ役)がキュウべぇ役
- 高橋李依(後藤姫役)が美凪ささら役(マギアレコード)
- 内田真礼(六條一子役)が天音月夜役(マギアレコード)
- 小澤亜李(古武シルビア役)が毬子あやか役(マギアレコード)
- 和氣あず未(橘地莉子役)が桑水せいか役(マギアレコード)
- 本渡楓(東御ひな役)が瀬奈みこと役(マギアレコード)
久米田康治との関連[編集]
じょしらく 作品内にて[編集]
十九日目のテレビ画面に、当作の登場人物である巴マミが登場している。
二十日目では、鹿目まどか、暁美ほむら、美樹さやか、キュゥべえが背景に登場している。
特別編2では、じょしらくとの共通点として眼鏡キャラが登場することや女子五人組であることがネタにされている。
三十八日目にはスタンプラリーのキャラクターにキュゥべえのシルエットが描かれている。
アニメ版「じょしらく」との関係[編集]
第十席にて、「まがマガ」と当作を捩ったBDパッケージが登場し、凶悪なキュゥべえ(のようなもの)が鹿目まどか(らしきキャラクター)のスカートをめくっているような絵が描かれている。
OADでは、アニメキャラ追悼の例として巴マミが挙げられ、アニメBD/DVDの売上集中ネタでも鹿目まどかのシルエットが登場している。
BD/DVD 巻ノ壱の特典CDで魔梨威が演じている落語「二次限無 Girl's Side」では、鹿目まどかが第1話の冒頭で発した台詞を言っている。
さよなら絶望先生 作品内にて[編集]
初出は256話。主人公の鹿目まどかとマスコットのキュゥべえ(目がテレビ放送版第8話ラストで見せたインキュベーター風?)が描かれた。
それ以降、下記のように作品が話題になるにつれ登場する機会が増え続けている。
特別番外編(259話)では、巴マミの髪型をしたメイド喫茶のメイドとキュゥべえを指すインターネットスラングを意味する「QB」と書かれたTシャツが登場している。
261話では巴マミと魔女のシャルロッテ(体内から出現した第二形態)の壁画が登場し、魔法少女の絶望的な運命がネタとして取り上げられている。
266話では、七夕飾りの短冊に暁美ほむらがキュゥべえと契約して魔法少女になった際の願いが書かれている。
268話には漫画本「QB」として登場。
274話には巴マミらしきフィギュアが登場している。
276話では“新しいかお”として巴マミの頭部が描かれた。
278話では作品中のコスプレなどが多く取り上げられている。
282話では、劇場版の発表を受けて「マミさんムービー」の張り紙が登場している。
297話では二次元キャラとの冥婚ネタとして巴マミが取り上げられ、まどマギ関連ネタが多く登場している。
このように、そのいじりやすさから巴マミに関するネタが若干多め。
アニメ版「さよなら絶望先生」との関係[編集]
異空間設計がOAD「獄」(上・註・下)・「懺・番外地」(上・下)のOPディレクター(デチューン)と、懺・第08話Cパートを担当した劇団イヌカレーによるものである。
Webラジオ「さよなら絶望放送」 放送内にて[編集]
本作品の制作発表(第166回)、氷川へきるの予告イラスト[30]、キュゥべえの台詞(第179回の「今週の標語」「お別れの一言」)、第11話以降の放送延期(第182回)、志筑仁美と佐倉杏子の台詞(第184回[31])、魔法少女の運命(第190回)、BDの売上(第191回)がネタとして登場している。
第5話の予告イラストに、さのすけが登場した。担当したのはニトロプラスのゆーぽん先生で、さのすけを描いた理由についてはシャフトと絶望先生のファンだったとのこと[32]。
この予告イラストについては、第177回の「さのすけを探せ!」で報告されている。
かってに改蔵 作品内にて[編集]
特別番外編にて、当作の登場人物である暁美ほむらのフィギュアが登場した。
Webラジオ「かってに改蔵ラジオしてもいいぜ」 放送内にて[編集]
第4回にて、斎藤千和と喜多村英梨が『改蔵』と『まどか』の収録時期が被っていたことと演じるキャラの落差について語っている。また、番組紹介欄の次回予告でもまどかネタが取り上げられている。
第08回にて、「化物語+まどか☆マギカ-改蔵」のBD/DVD売上数で斎藤千和のファンの数を数えられる、という投稿ネタが採用された。
第10回では、斎藤千和が新谷良子に対して「重ーい作品」と『まどか☆マギカ』を暗示するような発言をしている。
第11回にて、再び番組紹介欄の次回予告にてまどかネタが用いられている。
せっかち伯爵と時間どろぼう作品内にて[編集]
00’29”/かしこい葦にて、「まどマギブルーレイBOX」と書かれた短冊が登場。
テレビ版をまとめたブルーレイBOXが2013年12月に発売されている。
- ↑ 新房氏は2004年制作のOVA作品『コゼットの肖像』(アニメーション制作:童夢)でオリジナル作品を指揮していた。
- ↑ TBSとCBCは第9話までの放送。
- ↑ 当該のツィートはこちら。(⇒★>http)
- ↑ TBSラジオ『爆笑問題サンデー』2013年6月19日放送分・虚淵玄インタビューより。
- ↑ 2月に第1巻、3月に第2巻が発売。第3巻(最終巻)は、当初は4月発売予定だったがアニメの放送休止・延期により5月30日に発売延期された。
- ↑ 第1巻は当初2011年4月の刊行を予定していたが、アニメの放送休止・延期により5月に発売延期。6月に第2巻が刊行。
- ↑ 第3話で巴マミが死亡しないIF設定。
- ↑ さのすけも描かれたアニメ第5話の予告イラストを担当している。
- ↑ グッズ扱いのため一般書籍としては流通しない(⇒★>http)
- ↑ 当初は2012年4月26日頃とアナウンスされていたが延期された。
- ↑ 津波描写が含まれているため。ただし最速放送の[[tvk>テレビ神奈川|東日本大震災]])の影響により、第11話と第12話は放送・配信休止措置が取られた<ref]]は震災直後の3月12日に放送している。
- ↑ 例外としては『ポケットモンスター ベストウイッシュ』の放送順が変更になり、ストーリー展開が良く分からなくなっているという事例がある。
- ↑ MBSテレビで視聴率2.3%を記録しているほか、テレビをつけていた世帯に占める視聴率である占拠率は22.6%であった。
- ↑ メンバーは新房昭之、蒼樹うめらスタッフを始め、悠木碧、斎藤千和、喜多村英梨、野中藍らキャストも参加。(実売価格1500円)椎名高志も参加メンバーに名を連ねている。
- ↑ 会場にて紙面と同内容の縮小版が無料配布された。
- ↑ ガジェット通信ほか9社による実行委員会形式。2010年以降の方式での集計。
- ↑ ガジェット通信のみが主催。2009年以前の方式での集計。
- ↑ 特に前編・第3話でのバトルシーンが顕著で、「Credens justitiam(いわゆるマミさんのテーマ)」に日本語歌詞を付けKarafinaが歌唱した「希望」に、その後のシャルロット登場シーンの劇伴も新曲に変更されている。
- ↑ 参考として、『[序>新世紀エヴァンゲリオン ヱヴァンゲリヲン新劇場版]』の第1週週末興業収入が85館で2億8000万円、『劇場版 マクロスF 恋離飛翼 〜サヨナラノツバサ〜』の第1週週末興業収入が38館で1億1800万円。
- ↑ アニプレックス制作、ワーナー配給と本作と同様の配給体制で上映された『劇場版銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれ』の第1週週末興業収入は2億8200万円。
- ↑ 2位は「藁の盾」、3位は「劇場版銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれ」、4位は「パシフィック・リム」。
- ↑ 新房昭之、虚淵玄、蒼樹うめ、シャフトの共有ペンネーム。
- ↑ 初出時は「プロダクションデザイン」。
- ↑ 当初は「上條恭介」の表記。第7話放送以降に公式に変更された。
- ↑ OP映像中に登場する黒猫。BD/DVD初回限定版付属のドラマCDで声が当てられている。
- ↑ 発表当初は「キュウべぇ」の表記だった。
- ↑ 劇場版「[新編]叛逆の物語」で初登場する魔法少女。
- ↑ スピンオフコミック「魔法少女たると☆マギカ」からのゲストキャラ。
- ↑ スピンオフコミック「魔法少女すずね☆マギカ」からのゲストキャラ。
- ↑ 本作品ではシャフト制作作品恒例のエンドカードではなく、次回予告のバックイラストとして使用される。氷川先生は第2話を担当。
- ↑ この回は神谷浩史が「絶望先生は取材のためお休みです」の企画のため欠席。の「今週の標語」「お別れの一言」)、視聴した感想(野中藍が司会パーソナリティーとして出演した。
- ↑ 『小説版 魔法少女まどか☆マギカ 特別版』付属の「ニトロプラスグラフィッカーズ ファンアート ブック」より。当該の第5話予告イラストも収録されている。