286話『在庫の人は』

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286話『在庫の人は』(ざいこのひとは)[編集]

タイトルはオー・ヘンリーの短編小説『最後の一葉[1]』より。
116話『最後の落葉』のサブタイトルに続き、二度目のネタ元となっている。
また『さよなら絶望放送』にて、第202回の今週の標語でもネタにされている。
青空文庫はこちら。(⇒★>http

作品情報[編集]

2012年1月18日発売、週刊少年マガジン2012年7号に掲載。

欄外(雑誌掲載時のみ)[編集]

ヒッチコックの名作『サイコ』的な出だし。[編集]

アルフレッド・ヒッチコック監督作品の『サイコ』で、ジャネット・リー演じるマリオンがシャワー室で殺害される有名なシーンのこと。

ちなみに、今回のテーマ「在庫」に絡んだネタでは、ヒッチコック監督が映画『サイコ』のネタバレを防止するためにロバート・ブロックによる原作小説の在庫をスタッフに買い占めさせたというエピソードがある。

P62(単行本追加ページ)[編集]

「“ZETSUBO” ZAICO NO HITOWA 29 286」と書かれたカチンコを持つ藤吉晴美
「“ZETSUBO”」の文字の右に皇帝ペンギン
レイアウトはアルフレッド・ヒッチコック監督作品『鳥』風で、空を飛ぶ本を鳥に見立てている。

P63[編集]

4コマ目[編集]

同人誌「AGEにスマッシュ」[編集]

第二六集のカバー下に登場した同人誌「G-AGEにスマッシュ」。
低評価が続く『機動戦士ガンダムAGE』の状況から売れ残ってしまったのだろうか…。

P64[編集]

1コマ目[編集]

スクリーン「ザイコ Z指定」[編集]

P1欄外でも触れられている映画『サイコ』のタイトル表記(裂かれたような文字)の捩り。

5コマ目[編集]

張り紙「祝 じょ」[編集]

TVアニメ化が発表された『じょしらく』のこと。

P65[編集]

3コマ目[編集]

同人誌「石ころ」[編集]

15話以来度々登場している糸色望作の文芸系同人誌「石ころ」。

4コマ目[編集]

日塔奈美「ああ・・本来の方の同人誌かぁ」[編集]

漫画・アニメ・ゲーム等の二次創作市場の拡大により、「同人誌」=「二次創作同人誌」のイメージが定着しているが、その起源は文学などの著述分野であることから。15話アララギ派と白樺派に関する解説等も参照。

そこから派生したコミック版の同人誌も初めは金銭の授受のない冊子の交換会(同好の士の会合)から始まったが、いつのまにか金銭授受が当たり前の会合になっている。古参の参加者らはそんな風潮に対して、金銭授受ありきの活動で発行する冊子は同人誌と言えないと言った反対も起こったらしいが、そんな考えは現在では見事に放逐されているようだ。

P66[編集]

1コマ目[編集]

風浦可符香「ザイコメトラーですね」[編集]

サイコメトラーの捩り。
「サイコメトラー」は物体に残る人の残留思念を読み取る能力「サイコメトリー」の能力保持者のことで、原作・安童夕馬、作画・朝基まさしの漫画『サイコメトラーEIJI』に登場する。現在は週刊ヤングマガジンにて続編『サイコメトラー』が連載されている。
なお、「サイコメトラー」という単語について、安童夕馬は自身が作り出した造語としている。

7コマ目[編集]

建物「HOT 高輪 プリズ」[編集]

東京・品川(所在地は港区高輪)にある「グランドプリンスホテル高輪」(旧名称・高輪プリンスホテル)のこと。
この他にも、品川駅西口には「品川プリンスホテル」「グランドプリンスホテル新高輪」「ザ・プリンスさくらタワー東京」があり、プリンスホテル系列のホテル4棟が集中している。

「プリズ」は池袋にあるプリンスホテル系列の「サンシャインシティプリンスホテル」のあるサンシャインシティが、元は巣鴨拘置所(巣鴨プリズン)の敷地だったことからか?

P67[編集]

6コマ目[編集]

根津美子「在庫をパスした 在庫パスだ」[編集]

サイコパスの捩り。
精神病質者、性格異常者、精神障害者とも呼ばれ、現在の病理では人格障害者(反社会性人格障害)として扱われる。

P68[編集]

1コマ目[編集]

「ここであなたも在庫パステストです 1つでもあればあなたは在庫パス」
①書店に長く置いてある最新刊でない『絶望先生』をパスする
②TSUTAYAに長く置いてあるDVDアニメ『絶望先生』をパスする
③アニメイトのワゴンに載っている『絶望先生』グッズをパスする
[編集]

みなさんがパスするのは、もう持ってるからですよね!?

P69[編集]

4コマ目[編集]

糸色望「まあ在庫処分といえば 物だったら福袋とかに入れるんですが」[編集]

福袋の発祥は、江戸時代に呉服屋の大文字屋(大丸)が年始に呉服を買えない貧しい庶民のために端切れを袋詰めにして売っていたのが最も古い記録といわれる。
その後、明治末期につるや呉服店(松屋)、いとう呉服店(松坂屋)といった大手百貨店が袋や箱詰め形態の初売を行うようになった記録があり、戦後には好景気の影響もあって百貨店・小売店などでの初売りの福袋が定着した。

福袋の中身については、店の評判を高めるために高額商品を入れて客寄せの目玉としたり、車・マンション・旅行といった現物では引き渡せないものを入れたり、予め中身を知らせた上で販売する形態なども取られている。
その反面、店側にとっては売れ残った商品の在庫を処分する格好の手段ともなっており、福袋の中身が売れ残り商品で占められているケースが後を絶たない。近年では、予め「不幸袋」と謳って中身の不要具合を楽しむような福袋も出ている。

P70[編集]

6コマ目[編集]

風浦可符香「何が入っているかわからない それが福袋の醍醐味です」[編集]

30色ペン[編集]

主に80年代から90年代にかけて流通していた、極太多色ボールペン。
色本数が多い(24色や30色など)ためにグリップが太いことやメカニズム[2]が脆弱なことから実用性には乏しく、文具というより玩具・グッズ・土産物として扱われていた。
現在は100円ショップでも売られている。

一般では、事務用には赤黒の2色ボールペンや、赤黒青の3色ボールペンが好まれる。受験生などが色分けしてノートを纏めるときなど色数が多いほうが便利な際には、4色ボールペン(赤黒青緑が一般的)を用いることもある。流通量は少ないが、5色・6色・10色といったものも市販されている。
また、リフィル(替芯)に、シャープペンや線の太さの違う黒色ボールペンを組み合わせた多機能ボールペンなども多く販売されている。
参考:PILOT社ラインアップ⇒多色ボールペン>http多機能ボールペン>http

バッジ[編集]

間寛平がデザインした「アメマバッジ」。
間寛平が80年代中頃にオリジナルグッズとして10万個発注するも、全く売れずに莫大な借金を背負い、製作費用不払いにより訴訟問題にまで発展した。その後、間が大阪から東京へ進出しテレビ番組にレギュラー出演するようになり芸人として成功したことで、アメマバッジの借金は完済している。
大量に抱えたアメマバッジの在庫は、90年代に出演していた番組の出演者や観覧者にプレゼントしていた。

輪っか[編集]

リストバンド。
ホワイトバンド等、各種支援活動の資金集めなどに利用されるアイテム。

生テープ「VHS」[編集]

家庭用映像記憶再生装置の世界規格である「VHS[3]」の生テープ(何も録画されていない録画用テープ)のこと。
VHSは家庭用としては世界的な普及を遂げた偉業を持つ規格であるが、2000年代には地上デジタル放送の開始や、DVDやBDといったディスク式メディアやHDDレコーダーの普及により、VHSの市場は大幅に縮小した。現在ではビデオ一体型DVDレコーダーとして販売されるのみでVHS単体機としては販売されておらず、生テープは細々と生産が継続されている状態である。
D-VHS[4]と呼ばれるデジタル放送対応の規格もあるが、こちらもBD等の普及により録画再生機の生産は打ち切られており、生テープのみの販売が行われている。また、2011年のBSデジタル放送再編により規格の設計上限を超える帯域での放送が行われる可能性があり、録画に不具合が発生する恐れも生じている。

つけちくび[編集]

商品名「ニップルエンハンサー」のこと。
胸を強調したい時や、セクシーに男性の目を引きたい時に装着する。

スマホケース[編集]

スマートフォンを保護するケースのこと。
きれいな絵柄が書いているのもあり、人によっては「自分流スマホ」を作るべく特殊な絵柄を選ぶ人もいる。しかし、スマホの形が合わないと使いようが無く、流行から外れたスマホケースは不良在庫、悪く言えばゴミ扱いとなってしまう。

P9[編集]

7コマ目[編集]

小石川区長「区からのお祝い金です」[編集]

差し出している祝儀袋の水引は「花結び」。
いわゆる蝶結びのため、両端を引くとすぐに解けて結び直せることから結婚関係では縁起が悪いとされ、結婚祝いでは結び切りや鮑結び(淡路結び)などの解けない形の水引が良いとされる。
なお、花結びは贈答・挨拶・長寿祝い・入学進学祝いなどの繰り返して祝われるものに使用するのが適している。

P72[編集]

1コマ目[編集]

セット内容[編集]

すべて結納に関わる物。
男女以外のものは、結納(関東風)での略式七品揃のうち贈り物に当たる五品である。
七品揃のうち下記の項目にないものは、贈り物に数えない熨斗鮑(長熨斗)と目録の二品となる。
ちなみに、正式な九品揃の場合は鰹節(勝男武士)と樽酒(&ruby(やなぎだる){家内喜多留};)が加わる。[5]

[編集]

結婚する予定の男性。

[編集]

結婚する予定の女性。

御祝金[編集]

結納金。別名に「金包」や「金宝包」などがある。
結納を取り交わすものとして扱う関東では、男性側が納める結納金を「御帯料」、女性側の結納返しを「御袴料」[6]とも呼ぶ。また、女性側に納めるものとして扱う関西では、大阪で「小袖料」、京都で「帯地料」と呼ばれるなど、地域によって様々な呼び方がある。

するめ[編集]

鯣。結納では「寿留女」[7]と書き記す。
保存食で長持ちすることから末永い幸せを願った物。また、スルメのように噛めば噛むほど良い味が出るような夫婦仲になることを願っているともいわれる。

こんぶ[編集]

昆布。結納では「子生婦」[8]と書き記す。
結納では昆布の繁殖力から子孫繁栄を願い、子宝に恵まれる事を願って納められる。

昆布を縁起物とする歴史は古く、8世紀末にまとめられた『続日本紀』に蝦夷から大和朝廷に昆布の献上があった旨が記述されており、少なくとも奈良時代には食されていたようだ。ここでは「広布(ひろめ)」と記載されており、熨斗鮑や栗とともに縁起物として祝膳の常連食材であった。このためお祝い事を「御披露目」と呼ぶのは昆布の「ひろめ」に由来するという説がある。江戸時代になると「よろこぶ」の語呂合わせから、広く庶民まで昆布を祝いごとに用いるようになっている。

せんす[編集]

扇子。結納では「すえひろ」と呼び、「末広」あるいは「寿恵広」「寿栄広」と書く。
男性用の白扇子と女性用の金銀扇子の1対。男性用の白扇子2本の場合や、さらに省略して白扇子1本を納める場合もある。
白色から「純白無垢」と、形から「末広がり」という意味の縁起物。

ウィッグ(白)[編集]

ともしらが。「友白髪」あるいは「共白髪」「友志良賀」と書く。
白髪になっても添い遂げるよう、長寿と夫婦円満を願った縁起物で、通常はカツラではなく白い麻糸を用いる。
関西では友白髪の代わりに高砂人形(翁人形)を用いる。

5,6コマ目[編集]

木津千里「在庫がいねがー。在庫はいねがー。」[編集]

秋田県の&ruby(おが){男鹿};半島で大晦日に行われる民俗行事「なまはげ」の掛け声の捩り。

泣ぐ子(なぐご)はいねがー
悪い子(わりいご)はいねがー
怠け者(なまけもん)はいねがー

「~はいねがー」は秋田弁の訛りで「~は居ないか?」という意味。

8コマ目[編集]

木津千里「組み合わせた時点で完結するなんて、ぷよぷよみたいでステキ!」[編集]

コンパイルが開発したパズルゲーム『ぷよぷよ』のこと。
同じ色の「ぷよぷよ(略称:ぷよ)」を4つ以上繋げて消すというルールから。
33話で千里がテトリスが強かったことが晴美の口から語られていたが、ぷよぷよも強かったのだろうか?

P73[編集]

4コマ目[編集]

木津千里「ザイコダイバーだ!」[編集]

サイコダイバーの捩り。
夢枕獏の小説『サイコダイバー・シリーズ』に登場する、精神にダイブして隠された記憶を読み取る能力者のこと。
なお、OVA『サイコダイバー 魔性菩薩』には絶望声優から神谷浩史がオペレーターB役で、改蔵声優から岩男潤子が叶雪役で出演している。

看板「TEL カラテカ」(単行本追加項目)[編集]

P74[編集]

欄外(雑誌掲載時のみ)[編集]

2月17日(金)発売の第28集もですが、既刊の在庫処分にもご協力下さい。でないとこの漫画が処(以下略)。[編集]

P75(単行本追加ページ)[編集]

義務キャラクター[編集]

今話の常月まとい[編集]

P70の2,3コマ目と全身絵[編集]

P71の2コマ目[編集]

今話のパンチラ[編集]

P72の7コマ目[編集]

今話の皇帝ペンギン[編集]

P65の3コマ目[編集]

今話のさのすけさのすこ[編集]

P69の2コマ目[編集]

今話の櫻井よしこ女史[編集]

P70の5コマ目[編集]

今話の天下り様[編集]

今話のコウノトリと赤ちゃん[編集]

P72の5コマ目[編集]

今話の棒犬[編集]

P68の木津千里の全身絵横[編集]

今話の黒い涙[編集]

P70の1コマ目[編集]

今話の麻生太郎氏[編集]

今話の安倍晋三氏[編集]

今話の石破茂氏[編集]

P72の4コマ目[編集]

今話のAAA[編集]

P74の2コマ目[編集]

今話のきよ彦[編集]

今話の神シール[編集]

今話の闇の目[編集]

今話の娘々[編集]

P72の4コマ目[編集]

今話の面白シール[編集]

P74の2コマ目[編集]

今話の漫画界が平和でありますように[編集]

P68の1コマ目[編集]

今話のせんとくん[編集]

今話のイロイロ削られたナニか(・3・)[編集]

P71の9コマ目[編集]

今話の文化庁[編集]

今話の草彅剛[編集]

今話の酒井法子[編集]

P67の2コマ目[編集]

今話の友愛[編集]

今話のスキ魔[編集]

今話のハト[編集]

P72の6コマ目[編集]

かゆいところ[編集]

P65の3コマ目[編集]

木津千里の台詞[編集]

句読点が抜けている。きっちりしなさい!

P74の3コマ目[編集]

小節あびるの顔[編集]

包帯のないスッキリとした顔つきになっている。
木々が生い茂る切り立った崖が背景になっていることから、この場面は299話以降なのだろうか?

P74の4コマ目[編集]

木津千里宛ての葉書[編集]

郵便番号が7桁になっている。やっぱり299話以降?


286話『在庫の人は』~
285話『グダグダースの犬』287話『悲式玩具』

コメント欄[編集]

こちらへどうぞ。
http://kumetan.net/test/read.cgi/wikibbs/1326836592/l50

  1. 「一葉」は、「いちよう」とも「ひとは」とも読む。
  2. 芯を出すスライド部分が一箇所だけで替芯部分をリボルバーのように回転させるなど、通常の多色ボールペンとはメカニズムが異なるタイプのペンもあった。
  3. 当初は記録方式の「Vertical Helical Scan」の略称。後に「Video Home System」の略称に再定義された。
  4. 「D」はデジタルではなくデータの略。
  5. 関西の場合はこの二品は松魚料、柳樽料としてお金を包む。
  6. 婿養子の場合は結納金が「御袴料」、結納返しが「御帯料」となる。
  7. 婿養子の場合は「寿留芽」と表記する。
  8. 婿養子の場合は「幸運夫」と表記する。