糸色望
糸色望(いとしき のぞむ) CV:神谷浩史[編集]
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2のへ組担任。本作の主人公。
糸色家之第四子。
11月4日生まれ。誕生日の日付が本人にとっては大きなコンプレックスとなっている(32話)。
性格はネガティブではあるものの、それ以外は普通の教師だと思われていたが、この世にあらざるモノの存在が分かるらしく、残された未練を断ち切ってこの世から卒業させるという特異な教職者である描写がある。
超ネガティブ教師[編集]
名前ネタ[編集]
横書きで間を詰めると「絶望」となる。
ちなみに『絶』とは『素晴らしい』と『絶つ・切れる』という意味があるらしく、色をつけた糸は素晴らしく美しいが、反面切れやすいと言うのが語源になっているそうである。横に並べると『絶』に見えるだけでは無く、色をつけた糸はそれ自体で『絶』となるので語源からして名は体を表していたとも言えよう。[参照:こと●おじさ●のナット●日本語●]
性格[編集]
物事を何でもネガティブにしかとれない男(1話)。
他人には心を開かず、全ての他人に心の鎖国政策をとっている。中でも外国人は苦手で気後れしがち(6話、167話)。
その一方で愛情を渇望しているかのような節があり、自分を受け入れてくれる人には惚れっぽく依存しやすい(15話)ほか、甘やかされるとどこまでも付け上がる一面がある(71話)。そのためか風浦可符香にココロの隙間に入り込まれそうになることも。
また、木津千里の過剰な行為を抑えるために汚れる木津多祢に対して「自分が代わりに泥を被る」と発言するなど、苦難を共感できる人に対しては同情的な面もあるようだ(190話)。
女性に対しては興味のなさそうな振る舞いをしているが、指摘されるとムキになって否定する。時折、新井智恵先生のことを気にかけたり、隣の女子大生に好意を抱いているとおぼしき描写も見られる。
基本的に臆病であるためトラブルや荒事は苦手で、早々に避けようとする。また権威にも弱い。生徒や妹から「チキン」と批難されることもしばしば。対外的態度としては大人気ないほどに負けず嫌いなことがある。生徒がいないところでは時折チャラチャラする(17話)ほか、まれに仕事をサボることがある。
思考的には悲観主義・ネガティブ思考ではあるものの根は生真面目・マメな性格であるらしく、こまめに日記をつけている(79話)ほか、すこしばかりの勉強で数多くの資格をあっさり取得してしまった(36話)。
礼儀正しいからか、あるいは影武者の仕業かは判らないが、街のおじさま・おばさまにも人気があり(155話)、東京に住みながらもご近所づきあいがあると主張するなど、ある程度の社交性は持ち合わせているようだ(55話)。
口癖[編集]
口癖は「絶望した!」「死んだらどーする!!」。
ただし、前者の台詞は時々他の人(下見寺の住職、夢の中の風浦可符香、映画監督、インドの方、旧日本兵など)にパクられる。
容姿・スタイル[編集]
身長や体重などは明らかにされていないが、比較的長身。リー・仲直(181cm設定)よりやや低い程度であることから175cm以上はあるようだ。作品中で何度か裸体を晒しているが、筋肉に乏しくやや貧相な体格をしている。顔の容貌はそれなりに端正である。
オーバルの眼鏡をかけ、小紋柄の着物に袴穿きという大正期の書生風スタイル。毎日違う着物を着ている。下着は、長兄縁のお下がりのふんどしらしい(210話)。装い以外も小物にいたるまで和風レトロな趣向で統一している。
地元ではチャラチャラした格好をしている(17話)。
自殺願望?[編集]
常日頃から、自殺グッズ満載の鞄「旅立ちパック」を持ち歩いている(初出は4話)。
「旅立ちパック」の中身は以下の通り。
- 遺言状
- ペン、筆
- 練炭:酸素を使わないアロマ練炭。(109話)
- マッチ:箱に『スナックうみ』とロゴが入っている(4話)。
- 睡眠薬
- ガムテープ:通気性の良いガムテープ。技術立国日本のテクノマエストロたちの職人芸の結晶(109話)。
- ロープ:これとは別に、教壇に首吊り用の縄も備えている。
- テープレコーダー
- ですの:心中簿。表紙には『ですのうと』と書いてある、心中候補を記入した手帳。3話で小森霧が候補入りしている。
- エンヤベスト:生きたくなるアレンジのエンヤ。有名ミュージシャンに依頼した特注品で、タイトルは『えんやのうた ひろせ小海』(109話)。
- 自殺スポット紹介誌『死にるるぶ』:故難橋(88ヶ所ある心中予定地の25番札所)(6話 P83)などが収載されている。
常日頃から自殺ポイントをノミネートしている。『死にるるぶ』掲載の故難橋のほか、学校の家庭科室(12話
P23)や学校のプール(12話~ P26)など。
自殺決行時のために見えないところで激しい努力をしている。
女性遍歴[編集]
女性に対しては興味のなさそうな振る舞いをしているが、指摘されると「私はまだかろうじてエロスに興味ありますから!」などとムキになって否定する(56話)。
しかし、女性遍歴(あるいは男性遍歴?)については色々言及されている。糸色倫には「男女のべつまくなし やんちゃな時期のあったお兄さまはお入れできません」(82話)と指摘されている。実際のところ、45話では、この世の最後の思い出として最高の女と寝たほか、86話で男とも寝てしまったことから、糸色倫の発言にも信憑性がある。
なお(50話では、風浦可符香に「このクラスの女子は全員 先生のお手付きなんで無理でーす」といわれているが、こちらのほうは「人聞きの悪いこと言わないで下さい!」と全面否定している。
性癖[編集]
お気に入りのタオルケットをしゃぶっていたり(179話)と、どうやら"噛み癖"があるようだ。
糸色望 履歴書[編集]
誕生日[編集]
11月4日生まれ。誕生日の日付から十月十日を逆算すると「製造年月日」がクリスマスになる(と本人が思い込んでいる)ことが、本人にとっては大きなコンプレックスとなっている。
しかし、これは糸色望の勘違いである。実際の妊娠期間の詳細は32話を参照されたい。
住所|[編集]
作品中で何度か居所を移動している。
- ・下宿時代
46話までは東京府小石川区の下宿に住む([ blue; background: ;" >P19 糸色望家宅張り紙「ゴミ強制撤去済 小石川区」)。隣に[[隣の女子大生 32話>32話『十一月四日に生まれてすいません』|女子大生]] P74では、隣の女子大生 35話<span style="color]がカレーを持って現れる。
46話で三珠真夜の放火によって焼失。
- ・宿直室住まい
自宅が火事になって消失してからは、学校の宿直室に仮住まいしている。
甥の糸色交と、学校引きこもり生徒の小森霧と3人で同居(同棲?)している。
ただし、役所の住民票では妹の家に書類上は同居していることになっている(183話)。
- ・実家
家族構成[編集]
詳細は「糸色家」を参照されたい。
27話で甥の糸色交を預かり、以降は共に生活している。
金銭的に実家からの援助は受けていないらしく、支出に関してはケチ(35話、133話)。
前世[編集]
靴屋を営んでいた(25話)。時代は中世ヨーロッパ(?)あたりらしく、当時の版画のような世界。本人曰く「びみょうな前世」。
小学校入学前[編集]
小学校時代[編集]
- 私立蔵井沢蓮旦小学校入学。入学式で一旧と知り合う(50話)も、すぐに疎遠に。その後の進学も同じだったようだが(64話 P53)、お互いにあまり記憶には残っていなかったようだ。
- この頃かどうか不明だが「幼少の頃」、調子にのって無期限の「自分券」(キッス券)を1000枚以上も配りまくる。(200話)。
- 小五の一学期だけ一時期流行した互いの呼び方で、「ゾムゾム」というあだ名で呼ばれる(269話)。
中学校時代[編集]
既にあだ名が「絶望」だった(32話 P22)。
なお、このエピソードで本人が「中学生」ではなく「中等部」と語っている点から、私立の小中一貫教育の学校に通っていた可能性が高い。
一旧と知り合うエピソード(50話 P146)ではかけていなかった眼鏡を、この話ではかけている。近眼になったのは小学校〜中等部からだろうか。
高校時代[編集]
何気ない発言から女子生徒を泣かせてしまったことで、他の女子たちから集中攻撃を受け、土下座謝罪をする羽目になったのはこの頃と推測される(64話)。また、この頃は登校拒否だった可能性もある(10話)。
入学当初はあまり身長が高くなく、そのことを気にしていた?(単行本十六集 巻末P158)ようだ。
入学当初は現在のような長丸の眼鏡ではなく丸眼鏡だった。しかしネガティ部という部に無理やり入らされ、禁ポジの眼鏡というのをかけさせられる。それ以降ネガティブな性格になる。(OAD獄・下 Cパ-ト)
時期は不明だが、遅くともこの頃までに、河で溺れかけてカッパに尻子玉を抜かれる。倫によれば、それまでは兄弟一勇敢だったが、以後、当代一のチキンとして一族の笑い者になる(232話)。
鈴木鈴々というアイドルのファンクラブに入会した。会員No.326。(261話)
大学時代[編集]
文学同人誌を書いていた(15話)。
また、この頃に過激な社会思想サークルに入ったり(27話)、フォークゲリラの活動をしていた時期(40話)があると推測される。
この頃かは不明だが、自動車学校を不登校になる(10話)。
死後[編集]
京都で葬儀を執り行い、墓地も京都にするつもりらしい(24話)。生前に墓地を買う意思を見せたが、直後に木津千里にその墓石で殴られて昏睡状態に陥ったため、実際に買ったのかは不明(24話)。
趣味[編集]
- ・自殺未遂
心中願望ほぼなし。
かわいそぶりをしているのかと思われていたが、実は霊との波長を合わせるためのものであった(300話)。
- ・読書
文芸から漫画、実用書まで読む範囲は広い。主な愛読書は太宰治の小説『人間失格』。
- ・執筆活動
コミックス[ blue; background: ;" >P1、[[さよなら絶望先生第四集 第三集>さよなら絶望先生第三集|第四集]] <span style="color] P1で原稿を執筆する姿が描写されている。各種文学賞にたびたび応募しているが、第二次審査の壁を突破できない(254話)。生徒たちからは、「文才がない」と冷たく言い放たれている。
実は学生時代から同人誌(漫画ではなく小説・詩集などの文学誌の方)を書いていた(15話)。15話で藤吉晴美に誘われて作品『石ころ』を作成してコミケに参加するも1冊も売れず、自分に文才がないのではと嘆いた(その直後に可符香がお買い上げ。ココロのスキマにいともたやすく入り込まれる)。
久藤准がよく「石ころ」を読んでいるシーンがあるが、望があげたのだろうか?
コミックス[ blue; background: ;" >P1、[[さよなら絶望先生第四集 第三集>さよなら絶望先生第三集|第四集]] <span style="color] P1 で原稿を執筆する姿が描写されており、書くことは好きな模様。
- ・絵画
希に絵を描いている時もある(257話など)。しかし日塔奈美から「絵の才能もない」とバッサリ斬り捨てられている。兄妹に景や倫のような芸術家を持つにもかかわらず、アート方向での才能には一切恵まれていないようだ。
- ・パチンコ
それなりに上手いようである(14話)。
- ・歌
40話ではフォークソングを披露。フォークソングを歌う際に、ページ欄外に「JOSRAC 出△△△△△△△-△△△」という偽の許可番号が入る(40話、80話)。
また、183話では生徒が外出禁止になっていることをいいことにカラオケを熱唱していた。
- ・鉄道旅行
鉄道ファンの側面もあり、新幹線よりも寝台列車やローカル特急を好む(175話)。ちなみに観光では京都が好み。
- ・家庭菜園
家庭菜園をカラスに荒らされているらしい。角材、サングラス、タオル、ヘルメットでカカシを作ろうとした(196話)。
特技[編集]
自殺しようとしても死なないこと。
類い希なる危機回避能力と、人知を越えた危険予知能力。
ピアノ(28話)。編み物(88話、89話)。ほかに取得資格多数(36話)。
糸色望 解析[編集]
解析[編集]
- 初登場
1話 P4・P5 見開き、桜の木の下、首吊りで初登場。
- 初台詞
1話 P7 「○×△◇∀♀‰※!!」が初台詞(?)
ちゃんとした言語?であれば「ゲホッ」が初台詞といえる。
ただし、次のコマでは「死んだらどーする」と叫んでいるので、正式にはこれが望の初台詞と捉えられないこともない。
- 登場コマ数
携帯電話[編集]
持っている携帯電話はミカカDacamoのF501i。学校からの支給品とのこと(210話『豆まきごんのしん』)。メールは苦手(7話)。
過去には怪しいサイトを閲覧したらしく、架空請求されたこともある(13話)。
原作者の代弁[編集]
たまに原作者が憑依する。
藤吉晴美の「私の中では もう終わってるから」のコメントに対して、糸色望が「勝手に自己完結させるなよお」「描いた人間の気持ちを考えたことがあるかあああ」となぜかブチきれていた(44話)。
備考[編集]
- 備考1
群集恐怖症。イクラやハチの巣、トウモロコシやエアクッションなどの集まっているものを見ると、顔に蕁麻疹が出る。(64話)
- 備考2
飼ってはいないが実は犬好き。愛情表現のつもりでつい耳を甘噛みしてしまう癖がある。(166話)
- 備考3